ランニングのモチベーション維持はこれで完璧!挫折知らずの習慣化術7選

ランニング

「ランニングを始めたいけど続かない」「モチベーションが上がらない」そんな悩みを抱えていませんか?実は、ランニングが続かないのはあなたの意思が弱いからではありません。人間が習慣化を苦手とする脳の仕組みと、モチベーションの波を乗りこなす考え方を知れば、誰でもランニングを継続できます。この記事では、科学に基づいた7つの習慣化術とNG行動を徹底解説。今日から実践できる具体的な方法で、ランニングを一生モノの習慣に変え、心身ともに健康な毎日を手に入れましょう。

  1. 1. ランニングが続かないのはあなたのせいじゃない
    1. 1.1 人間が習慣化を苦手とする理由
    2. 1.2 モチベーションの波を乗りこなす考え方
  2. 2. ランニングのモチベーション維持に効果的な習慣化術7選
    1. 2.1 習慣化術1 心理的ハードルを下げる「最小努力の法則」
      1. 2.1.1 玄関にランニングウェアを置いておく
      2. 2.1.2 「5分だけ走る」と決める
    2. 2.2 習慣化術2 「if-thenプランニング」で行動を自動化
      1. 2.2.1 「〇〇したら、ランニングする」と決める
      2. 2.2.2 天候に応じた代替プランを用意する
    3. 2.3 習慣化術3 記録と可視化で達成感をブースト
      1. 2.3.1 走行距離やタイムをアプリで管理
      2. 2.3.2 SNSで仲間と共有する
    4. 2.4 習慣化術4 報酬系を刺激する「ご褒美システム」
      1. 2.4.1 頑張った自分への小さなご褒美
      2. 2.4.2 長期目標達成時の大きなご褒美
    5. 2.5 習慣化術5 仲間やコミュニティの力を借りる
      1. 2.5.1 一緒に走る仲間を見つける
      2. 2.5.2 オンラインコミュニティに参加する
    6. 2.6 習慣化術6 環境を整えて「走りたくなる」仕掛け作り
      1. 2.6.1 お気に入りのランニングギアを揃える
      2. 2.6.2 快適なランニングコースを見つける
    7. 2.7 習慣化術7 休息とリカバリーもランニングモチベーション維持の一部
      1. 2.7.1 疲労回復のためのストレッチや栄養
      2. 2.7.2 計画的なオフを設定する
  3. 3. ランニングのモチベーション維持を妨げるNG行動
    1. 3.1 無理な目標設定で燃え尽きる
    2. 3.2 他人と比較しすぎる
    3. 3.3 体調不良を無視して走り続ける
  4. 4. まとめ

1. ランニングが続かないのはあなたのせいじゃない

「ランニングを始めたいけど、いつも三日坊主で終わってしまう」「最初はやる気満々だったのに、いつの間にか走らなくなってしまった」

もしあなたがそう感じているなら、それは決してあなたの意志が弱いせいではありません。ランニングが続かないのは、人間の脳の仕組みや行動の特性が大きく関係しているからです。この章では、なぜランニングの習慣化が難しいのか、そしてモチベーションの波をどのように乗りこなすべきかについて、科学的な視点から解説します。自分を責める必要はありません。まずはその理由を知り、適切な対策を講じることで、誰でもランニングを継続できるのです。

1.1 人間が習慣化を苦手とする理由

新しいことを習慣にするのは、私たち人間にとって本質的に難しいことです。それは、私たちの脳が持つ特性や、行動が定着するまでのプロセスに深く根ざしています。ランニングが続かないと感じる時、その背景には以下のようないくつかの理由が隠されています。

理由詳細
脳の現状維持機能私たちの脳は、変化を嫌い、現状維持を好む性質があります。新しい行動であるランニングは、脳にとって余分なエネルギーを消費する「負荷」と認識されるため、無意識のうちに避けようとする傾向があります。
意志力の限界「よし、今日は走るぞ!」と決意する意志力は、実は有限な資源です。日中の仕事や他の決断で意志力は消耗され、一日の終わりには枯渇してしまいがちです。意志力だけに頼ってランニングを続けようとすると、すぐに限界が来てしまいます。
報酬の遅延ランニングによる健康増進やダイエット効果、記録更新といった「報酬」は、すぐには得られません。目先の快楽(ソファでくつろぐ、好きなものを食べるなど)の方が脳にとって魅力的に映りやすく、長期的な報酬のために行動を続けるのが難しくなります。
習慣のトリガーの欠如私たちの行動の多くは、特定のトリガー(きっかけ)によって自動的に行われています。例えば、朝起きたら顔を洗う、食後に歯を磨くなどです。ランニングには、まだそのような明確なトリガーが設定されていないため、意識的な努力が必要となり、継続が難しくなります。

これらの理由を知ることで、ランニングが続かないのは決してあなたの意志が弱いからではなく、人間の行動原理に基づいた自然な反応であることが理解できるでしょう。大切なのは、この特性を理解し、それに逆らわないような仕組みを作ることです。

1.2 モチベーションの波を乗りこなす考え方

ランニングのモチベーションは、常に一定ではありません。やる気に満ち溢れる日もあれば、ベッドから出たくない日もあります。この「モチベーションの波」を理解し、それにうまく対処する考え方を身につけることが、長期的な継続には不可欠です。

考え方実践のヒント
モチベーションは変動するものと受け入れるモチベーションは天気のようなもので、晴れの日もあれば雨の日もあると割り切りましょう。常に高いモチベーションを維持しようとすると、かえってストレスになり、挫折の原因になります。
「やる気」に頼らない仕組み作りモチベーションが低い日でも行動できるよう、意志力に頼らない「仕組み」や「ルーティン」を構築することが重要です。次の章で紹介する習慣化術がその助けとなります。
完璧主義を手放す毎日同じ距離、同じペースで走らなければいけない、という完璧主義はランニング継続の敵です。「今日は5分だけ」「ウォーキングだけでもOK」といった柔軟な考え方を取り入れ、どんな形でも「できた」という経験を積み重ねましょう。
小さな成功体験を積み重ねる大きな目標達成だけでなく、ランニングウェアに着替えた、玄関まで行った、5分走った、といった小さな行動一つ一つを成功と捉え、自分を褒める習慣をつけましょう。これにより自己効力感が高まり、次への意欲につながります。
失敗を学びの機会と捉える走れなかった日や、計画通りにいかなかった日があっても、それを「失敗」とネガティブに捉える必要はありません。「なぜ走れなかったのか」「どうすれば次につながるか」を冷静に分析し、改善策を考える機会としましょう。

これらの考え方を身につけることで、モチベーションの波に一喜一憂することなく、ランニングを生活の一部として自然に継続できるようになります。次の章では、具体的な習慣化術を通じて、これらの考え方を実践する方法を詳しく解説していきます。

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2. ランニングのモチベーション維持に効果的な習慣化術7選

ランニング習慣化術 7選 継続する ランナー 習慣1 最小努力 習慣2 if-then 習慣3 記録管理 習慣4 ご褒美 習慣5 仲間 習慣6 環境整備 習慣7 休息 継続 サイクル

2.1 習慣化術1 心理的ハードルを下げる「最小努力の法則」

ランニングを継続するためには、まず「始めること」のハードルを極限まで下げることが重要です。人間は、新しい行動を始める際に大きなエネルギーを必要とします。この心理的な障壁を低くすることで、行動への抵抗感を減らし、自然とランニングシューズに足を通せるようになります。

2.1.1 玄関にランニングウェアを置いておく

朝起きてすぐにランニングに行こうと思っても、「ウェアを探す」「着替える」といった一連の動作が面倒に感じ、結局やめてしまうことは少なくありません。これを防ぐために、ランニングウェアやシューズを玄関やベッドの脇など、目につきやすい場所に前日の夜から準備しておきましょう。視覚的なトリガーとなり、「もう準備してあるから、あとは走るだけ」という状態を作り出すことで、行動への移行がスムーズになります。

2.1.2 「5分だけ走る」と決める

「今日は10km走るぞ!」「最低でも30分は走らないと意味がない」といった高い目標は、モチベーションが低い日にはかえって重荷になります。そんな時は、「たった5分だけ走る」と決めてみましょう。たった5分なら、誰でもできると感じるはずです。実際に走り始めてみれば、意外と気持ちが乗ってきて、5分以上走れることもよくあります。もし5分で終わったとしても、それは「ランニングを継続できた」という立派な成功体験となり、自己肯定感を高め、次の行動へと繋がります。

2.2 習慣化術2 「if-thenプランニング」で行動を自動化

「if-thenプランニング」とは、「もし〇〇が起こったら、△△をする」という形で、具体的な行動を事前に決めておく計画術です。これにより、意思決定の労力を減らし、特定の状況下で自動的に行動を起こせるようになります。ランニングを習慣化する上で、この計画術は非常に有効です。

2.2.1 「〇〇したら、ランニングする」と決める

例えば、「朝食を食べたら、すぐにランニングウェアに着替えて外に出る」「仕事から帰宅したら、まずランニングシューズを履く」といった具体的なルールを設定します。曖昧な「時間ができたら走る」ではなく、既存の習慣や特定の出来事をトリガーにすることで、ランニングを日々のルーティンに組み込みやすくなります。これにより、毎回「走るか、走らないか」で悩む時間をなくし、行動を自動化することが可能です。

2.2.2 天候に応じた代替プランを用意する

「雨が降ったからランニングに行けなかった」「雪が降って道が凍結していた」といった理由でランニングを中断してしまうと、せっかくの習慣が途切れてしまう可能性があります。これを避けるために、あらかじめ天候に応じた代替プランを用意しておきましょう。「もし雨が降ったら、自宅で筋力トレーニングをする」「もし雪が降ったら、室内でヨガをする」など、ランニングとは異なる運動でも「体を動かす」という習慣を維持することが重要です。これにより、どんな状況でもモチベーションを保ち、運動を継続することができます。

2.3 習慣化術3 記録と可視化で達成感をブースト

ランニングのモチベーションを維持するには、自分の努力が形になることを実感することが大切です。記録を取り、それを可視化することで、自身の成長を客観的に把握でき、達成感や満足感を得やすくなります。

2.3.1 走行距離やタイムをアプリで管理

スマートフォンアプリやGPSウォッチを活用して、走行距離、タイム、ペース、消費カロリーなどを記録しましょう。多くのランニングアプリでは、これらのデータをグラフやマップで表示してくれるため、視覚的に自分の進歩を確認できます。例えば、週ごとの走行距離の増加や、同じコースでのタイム短縮など、具体的な数字で成長を実感できると、さらなるモチベーション向上に繋がります。過去の自分と比較し、着実にステップアップしていることを確認することで、継続する喜びを感じられるでしょう。

2.3.2 SNSで仲間と共有する

ランニングの記録をSNSで共有することも、モチベーション維持に非常に効果的です。仲間からの「いいね」や応援コメントは、承認欲求を満たし、次への活力になります。また、他のランナーの投稿を見ることで、良い刺激を受けたり、新たな目標を見つけたりすることもできます。ただし、他人と比較しすぎて劣等感を抱かないよう、あくまで自分のペースで楽しむことを忘れないようにしましょう。記録を共有する目的は、達成感を高め、ポジティブな交流を通じてモチベーションを維持することです。

2.4 習慣化術4 報酬系を刺激する「ご褒美システム」

人間の脳は、目標達成時に得られる報酬によって行動を強化する「報酬系」という仕組みを持っています。この特性を利用し、ランニングを継続できた自分にご褒美を与えることで、モチベーションを効果的に維持できます。

2.4.1 頑張った自分への小さなご褒美

ランニングを終えた後や、目標を達成した際に、自分への小さなご褒美を設定しましょう。例えば、「ランニング後は好きな音楽を聴く」「普段は飲まないちょっと高めのコーヒーを飲む」「お気に入りの入浴剤でゆっくりお風呂に入る」など、ささやかなもので構いません。この「ご褒美」が、ランニングという行動と快感を結びつけ、次のランニングへの意欲を高めてくれます。短期的な目標達成ごとに設定すると、継続的なモチベーション維持に繋がります。

2.4.2 長期目標達成時の大きなご褒美

数ヶ月先のマラソン大会完走や、特定の走行距離達成など、長期的な目標を設定した際には、それに見合った少し大きなご褒美を用意するのも効果的です。例えば、「目標達成したら新しいランニングシューズを買う」「旅行に行く」「欲しかったガジェットを手に入れる」など、具体的な目標と結びつけることで、日々のランニングへの取り組みがより一層充実したものになります。大きなご褒美は、日々の努力を積み重ねるための強力な原動力となるでしょう。

2.5 習慣化術5 仲間やコミュニティの力を借りる

一人でランニングを続けるのは、時に孤独で困難に感じられることがあります。そんな時、仲間やコミュニティの存在は、モチベーションを大きく支える力となります。連帯感や適度な競争意識が、継続を後押ししてくれるでしょう。

2.5.1 一緒に走る仲間を見つける

家族や友人、職場の同僚など、一緒にランニングをする仲間を見つけましょう。約束があることで、「今日はやめておこうかな」という気持ちを抑え、継続しやすくなります。一緒に走ることで、会話が弾んだり、互いに励まし合ったりと、ランニングがより楽しく感じられるはずです。また、ペースメーカーがいることで、一人では出せないスピードや距離を走れるようになることもあります。

2.5.2 オンラインコミュニティに参加する

身近に一緒に走る仲間が見つからない場合は、オンラインのランニングコミュニティやSNSグループに参加してみるのも良い方法です。全国各地のランナーと交流することで、情報交換ができたり、共通の目標を持つ仲間と励まし合ったりできます。オンラインイベントに参加したり、バーチャルレースに挑戦したりすることで、一人では得られない一体感や達成感を味わうことも可能です。他者の活動に触れることで、自身のモチベーションも自然と高まるでしょう。

2.6 習慣化術6 環境を整えて「走りたくなる」仕掛け作り

ランニングを継続するためには、物理的な環境を整えることも非常に重要です。快適で魅力的な環境は、自然と「走りたい」という気持ちを引き出し、モチベーションを維持する手助けをしてくれます。

2.6.1 お気に入りのランニングギアを揃える

機能性はもちろんのこと、デザインや色合いが気に入ったランニングウェアやシューズを揃えましょう。新しいギアを身につけることは、気分を高め、ランニングへの意欲を刺激します。快適なギアは、怪我の予防にも繋がり、長時間のランニングでもストレスなく楽しむことができます。お気に入りのギアを身につけて走ることで、ランニング自体がより特別な時間となり、継続へのモチベーションを高めるでしょう。

2.6.2 快適なランニングコースを見つける

自宅の近所や通勤・通学路の途中など、景色が良く、安全で、走りやすいお気に入りのランニングコースを見つけることも大切です。季節ごとに変わる自然の景色を楽しめるコースや、適度なアップダウンがあるコース、人通りが少なく集中できるコースなど、自分にとって魅力的な場所を見つけましょう。新しいコースを開拓するのも良い気分転換になります。走ることが楽しみになるようなコースを見つけることで、飽きずにランニングを継続できます。

2.7 習慣化術7 休息とリカバリーもランニングモチベーション維持の一部

ランニングのモチベーション維持において、走ることと同じくらい大切なのが、適切な休息とリカバリーです。無理なトレーニングは心身の疲労を招き、怪我のリスクを高めるだけでなく、モチベーションの低下や燃え尽き症候群の原因にもなります。

2.7.1 疲労回復のためのストレッチや栄養

ランニング後は、必ずストレッチを行い、使った筋肉をほぐしましょう。これにより、筋肉痛の軽減や柔軟性の向上、怪我の予防に繋がります。また、バランスの取れた食事も非常に重要です。特に、タンパク質は筋肉の修復に不可欠であり、炭水化物はエネルギー源となります。十分な栄養摂取は、疲労回復を早め、次のランニングへの準備を整えます。体が回復している状態であれば、次のランニングも意欲的に取り組むことができるでしょう。

2.7.2 計画的なオフを設定する

毎日走り続けることが必ずしも良いとは限りません。週に1〜2日、あるいは月に数日など、計画的にランニングを休む日(オフ)を設定しましょう。オフの日は、体を休めるだけでなく、心のリフレッシュにも繋がります。趣味の時間に充てたり、家族と過ごしたり、ランニング以外の活動を楽しむことで、心身ともにリラックスできます。この計画的な休息が、オーバーワークを防ぎ、長期的なランニングのモチベーション維持に不可欠です。休むこともトレーニングの一部と捉え、メリハリのあるランニングライフを送りましょう。

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3. ランニングのモチベーション維持を妨げるNG行動

ランニングのモチベーションを高く維持し、習慣化を成功させるためには、避けるべき行動を知っておくことも重要です。知らず知らずのうちに、自らモチベーションの低下を招いてしまうようなNG行動を具体的に見ていきましょう。

3.1 無理な目標設定で燃え尽きる

「よし、今日から毎日10km走るぞ!」「いきなりフルマラソン完走を目指す!」といった意気込みは素晴らしいものですが、現在の体力や生活スタイルを無視した無理な目標設定は、かえってモチベーションを低下させ、挫折の原因となります。

達成できない目標は、自己肯定感を下げ、ランニングそのものへの嫌悪感を生み出す可能性があります。特にランニング初心者の場合、体への負担も大きく、怪我のリスクを高めることにもつながりかねません。

目標は、現在の自分にとって少しだけ背伸びをすれば届くような「スモールステップ」で設定することが大切です。達成感を積み重ねることで、次のステップへと自然に進むことができます。

NGな目標設定の例効果的な目標設定の例
ランニング初心者なのに、いきなり毎日10km走るまずは週に2~3回、20分のウォーキングから始める
半年後にフルマラソンを完走するまずは3ヶ月後に5kmマラソンに参加する
どんなに疲れていても、雨が降っていても必ず走る体調や天候に合わせて、柔軟に計画を調整する

達成可能な目標を設定し、それをクリアしていくことで得られる喜びが、ランニングのモチベーション維持には不可欠です。

3.2 他人と比較しすぎる

ランニングを続けていると、SNSやランニングイベントなどで、自分よりも速い人や長い距離を走る人を目にする機会が増えるでしょう。そうした他人の記録やパフォーマンスを見て、「自分はまだまだだ」「もっと頑張らなければ」と焦りや劣等感を抱いてしまうことがあります。

しかし、ランニングの目的や背景は人それぞれです。他人のペースや記録は、その人の努力の結晶であり、あなたのランニングとは全く別のものです。他人と比較しすぎると、自分のペースを見失い、楽しむことを忘れてしまう可能性があります。

重要なのは、「昨日の自分」と「今日の自分」を比較することです。少しでも距離が伸びた、少しでも速く走れた、あるいは気分良く走れたという些細な成長に目を向けましょう。自分自身の成長を実感することが、モチベーションを維持する最も健全な方法です。

他人と比較した場合のデメリット自分自身と比較した場合のメリット
劣等感や焦りを感じ、モチベーションが低下する自分の成長を実感し、自己肯定感が高まる
無理なトレーニングをして怪我のリスクを高める自分のペースで無理なく継続できる
ランニングが義務感になり、楽しめなくなるランニングそのものを心から楽しめるようになる

自分のランニングの目的を明確にし、自分自身の成長にフォーカスすることで、他人との比較によるネガティブな感情から解放され、より長くランニングを続けられるでしょう。

3.3 体調不良を無視して走り続ける

「せっかく習慣化したのに休んだらもったいない」「目標達成のために無理してでも走らなければ」という気持ちから、体調が優れない時や体に痛みがある時でもランニングを続けてしまうことがあります。

しかし、体調不良を無視して走り続けることは、怪我や病気を悪化させ、結果的に長期的なランニングの中断を招く最大の原因となります。風邪の引き始め、筋肉痛がひどい時、関節に違和感がある時などは、体が休息を求めているサインです。

ランニングは、体を酷使するスポーツでもあります。適切な休息とリカバリーは、トレーニングと同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。無理をせず休む「勇気ある休息」を取ることで、体は回復し、次回のランニングでより良いパフォーマンスを発揮できるようになります。

体調不良を無視して走った場合のリスク適切な休息を取った場合のメリット
怪我や病気が悪化し、長期離脱につながる体の回復を促し、怪我や病気の予防になる
疲労が蓄積し、パフォーマンスが低下する疲労回復により、次回のパフォーマンスが向上する
ランニングへのモチベーションが低下し、嫌いになる心身ともにリフレッシュし、ランニングへの意欲が高まる

体の声に耳を傾け、必要に応じて休息を取ること、または軽いストレッチやウォーキングに切り替えるなど、柔軟な対応を心がけましょう。健康な体があってこそ、ランニングを長く楽しく続けることができます。

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4. まとめ

ランニングのモチベーション維持は、決して特別な才能や強い意志だけが必要なわけではありません。人間が習慣化を苦手とするのは自然なことであり、大切なのはその特性を理解し、適切な工夫を凝らすこと。本記事でご紹介した7つの習慣化術は、心理学的な原則に基づいた、誰でも実践できる具体的な方法ばかりです。

玄関にランニングウェアを置くような「最小努力の法則」から、「〇〇したらランニングする」といった「if-thenプランニング」、記録の可視化、ご褒美システム、仲間との交流、環境整備、そして計画的な休息とリカバリーまで、多角的なアプローチでランニングを生活の一部に組み込むことが可能です。

無理な目標設定や他人との比較、体調不良を無視するといったNG行動を避け、ご自身のペースで楽しみながら続けることが、何よりもモチベーション維持の鍵となります。今日から一つでも、あなたに合った方法を試してみてください。きっとランニングが、かけがえのない習慣となり、心身ともに充実した日々を送れるようになるでしょう。

この記事を書いた人
Next One Lab 編集長 ともさん

40代で体の衰えを感じ、ゴルフ・ヨガ・キックボクシングのスクールやジムに通い、10年以上スポーツにより健康生活を楽しんでいる現在50代のおじさん。

今まで経験したスポーツだけでなく、これから挑戦したいスポーツも、50代のおじさん目線でメディアを運営しています。

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