サプリメントの安全性を見極める選び方と信頼ブランドリスト

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「サプリメントって本当に安全?」「どう選べば失敗しないの?」と不安を感じていませんか?この記事では、サプリメントに潜むリスクから、信頼できるメーカーの選び方、成分表示の読み方、さらには安全性が高いと評価される国内ブランドまで、サプリメントの安全性を見極めるための全てを徹底解説します。正しい知識を身につけ、安心して健康維持に役立つサプリメントを見つけるための具体的な方法が分かります。

1. サプリメントの安全性 基礎から理解する

サプリメントは、健康維持や増進を目的として手軽に利用できる食品ですが、その安全性に対する理解は非常に重要です。医薬品とは異なり、効果効能の表示には制限があるものの、私たちの身体に直接作用する可能性があるため、安易な摂取は思わぬ健康被害につながることもあります。この章では、なぜサプリメントの安全性が重要なのか、そしてどのようなリスクが潜んでいるのかを基礎から解説します。

1.1 なぜサプリメントの安全性は重要なのか

サプリメントは、特定の栄養成分を補給したり、健康維持をサポートしたりするために利用されます。しかし、その手軽さゆえに、医薬品のような厳格な審査を受けていない製品も多く存在します。私たちは「健康に良いもの」というイメージを持ちがちですが、誤った認識や選択は、かえって健康を損なうリスクをはらんでいます。

例えば、過剰摂取による体調不良、アレルギー反応、医薬品との相互作用などが挙げられます。また、表示されている成分が実際には含まれていなかったり、意図しない不純物が混入していたりするケースも報告されています。消費者が自身の健康を守るためには、サプリメントの特性と潜在的なリスクを正しく理解し、賢く選択する知識が不可欠なのです。

1.2 サプリメントに潜むリスクの種類

サプリメントには様々な種類があり、その製造過程や流通経路も多岐にわたります。そのため、一見安全に見える製品にも、様々なリスクが潜んでいる可能性があります。主なリスクを理解することで、より慎重な製品選びができるようになります。

1.2.1 品質不良や不適切な成分

サプリメントの品質は、原材料の調達から製造、保管に至るまで、様々な段階で左右されます。残念ながら、中には品質管理が不十分な製品や、不適切な成分が含まれている製品も存在します。

リスクの種類具体的な内容
原材料の汚染農薬、重金属(鉛、水銀など)、微生物、カビ毒といった有害物質が原材料に混入している可能性があります。
有効成分の含有量不足または過剰表示されている主要成分の量が実際よりも少なかったり、逆に過剰に含まれていたりすることがあります。これにより、期待する効果が得られないだけでなく、過剰摂取による健康被害のリスクも生じます。
不純物の混入製造過程での衛生管理が不十分な場合、異物や不純物が混入する可能性があります。
医薬品成分の混入特にダイエット系や精力増強系のサプリメントで、医薬品成分が意図的に、あるいは偶発的に混入しているケースが報告されています。これは重大な健康被害を引き起こす可能性があります。
未承認成分の使用国内で安全性が確認されていない、あるいは使用が認められていない成分が含まれていることがあります。

1.2.2 表示と異なる内容や誇大広告

サプリメントは、その特性上、消費者の期待を煽るような広告表現が用いられがちです。しかし、中には科学的根拠が乏しいにもかかわらず、効果を過度に強調したり、事実と異なる表示を行ったりするケースも存在します。

リスクの種類具体的な内容
成分表示の虚偽パッケージやウェブサイトに記載されている成分名、含有量、原産国などが実際とは異なる場合があります。
誇大広告「病気が治る」「劇的に痩せる」「即効性がある」など、医薬品と誤認させるような表現や、科学的根拠に基づかない過度な効果効能を謳う広告です。消費者を誤解させ、不適切な購入を促す原因となります。
体験談の誤用個人の体験談をあたかも普遍的な効果であるかのように示し、科学的根拠がないにもかかわらず効果を保証するかのように見せる手法です。
誤解を招く表現「天然成分100%」といった表現でも、抽出過程で化学物質が使われたり、アレルギー物質が含まれていたりする可能性があり、消費者に誤った安心感を与えることがあります。

1.2.3 身体への影響と副作用

サプリメントは食品に分類されますが、摂取することで身体に何らかの影響を与える可能性があります。特に、医薬品を服用している方や、特定の疾患を持つ方は注意が必要です。

リスクの種類具体的な内容
医薬品との相互作用サプリメントの成分が、服用中の医薬品の効果を強めたり弱めたり、あるいは予期せぬ副作用を引き起こしたりする可能性があります。特に、血液凝固阻止剤や血糖降下剤など、効果が強く出る医薬品との併用には注意が必要です。
過剰摂取による健康被害ビタミンやミネラルなど、体に必要な栄養素であっても、過剰に摂取すると健康被害につながることがあります。例えば、ビタミンAの過剰摂取による肝機能障害、鉄の過剰摂取による胃腸障害などです。
アレルギー反応表示されていないアレルギー物質の混入や、特定の成分に対する個人のアレルギー反応によって、じんましん、呼吸困難などの症状が現れることがあります。
体質に合わないことによる不調特定のハーブや成分が、個人の体質に合わず、胃腸の不快感、頭痛、めまいなどの軽度な不調を引き起こすことがあります。
特定の疾患への影響腎臓病や肝臓病などの持病を持つ方が、特定のサプリメントを摂取することで、病状が悪化するリスクがあります。例えば、腎臓病患者が高タンパク質サプリを摂取すると腎臓に負担がかかることがあります。

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2. 失敗しないサプリメントの選び方 徹底解説

サプリメント選びの重要ポイント 購入前チェックリスト メーカーの信頼性 GMP認定工場 研究開発体制 成分含有量・純度 添加物の確認 機能性表示の根拠 口コミの評価 アレルギー物質 薬との飲み合わせ 相談窓口の有無 信頼性の証 ✓ GMP認定 ✓ エビデンス公開 ✓ 機能性表示食品 ✓ 届出情報の確認 注意ポイント ⚠ 過度な効果表現 ⚠ 不明瞭な成分量 ⚠ 不自然な口コミ ⚠ 添加物の多用 成分表示の確認 主要成分 含有量と純度 添加物 最小限 アレルギー物質 要チェック 購入の流れ 1 目的の明確化 2 メーカー調査 3 成分表示確認 4 口コミ評価 安全で効果的なサプリメント選びを!

数多あるサプリメントの中から、ご自身の目的や体質に合った安全性の高い製品を選ぶことは、健康維持のために非常に重要です。この章では、後悔しないサプリメント選びのための具体的なポイントを徹底的に解説します。信頼できるメーカーの見極め方から、表示の読み方、口コミの活用法まで、購入前に知っておくべき情報を網羅しています。

2.1 信頼できるメーカーを見極めるポイント

サプリメントの品質と安全性は、製造元の信頼性に大きく左右されます。安心して摂取できるサプリメントを選ぶためには、メーカーがどのような体制で製品を製造・管理しているかを見極めることが不可欠です。

2.1.1 GMP認定工場の有無

GMPとは「Good Manufacturing Practice」の略で、適正製造規範を意味します。サプリメントが製造される工場が、原材料の受け入れから製造、出荷までの全工程において、品質と安全性を確保するための基準を満たしていることを示すものです。日本では、厚生労働省が定める医薬品GMP基準に準拠した「健康食品GMP」の制度があり、公益財団法人日本健康・栄養食品協会などが認定を行っています。

GMP認定工場で製造されたサプリメントは、品質管理が徹底されており、異物混入や成分量のばらつきなどのリスクが低いと考えられます。製品パッケージやメーカーの公式サイトで、GMP認定を受けているかを確認しましょう。

2.1.2 研究開発体制とエビデンスの公開

信頼できるメーカーは、製品の有効性や安全性について科学的な根拠(エビデンス)に基づいた研究開発を行っています。自社での研究体制や、大学・研究機関との共同研究の実績があるかを確認しましょう。また、その研究成果や臨床試験データ、論文などが公式サイトなどで一般に公開されているかどうかも重要な判断基準です。

エビデンスが明確に示されている製品は、その効果や安全性が科学的に裏付けられている可能性が高く、消費者は安心して選択できます。漠然とした「良い」という情報だけでなく、具体的なデータに基づいているかを確認することが大切です。

2.1.3 消費者庁への届出表示 機能性表示食品の場合

「機能性表示食品」は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。国の審査を受けた特定保健用食品(トクホ)とは異なり、事業者が安全性と機能性の根拠に関する情報を消費者庁に届け出ています。

機能性表示食品を選ぶ際は、製品パッケージに「機能性表示食品」と明記されているかを確認し、どのような機能性が表示されているかを理解しましょう。さらに、消費者庁のウェブサイトで公開されている届出情報を確認することで、その機能性の根拠となる科学的データや安全性評価の内容を詳しく知ることができます。これにより、表示されている機能が自身の健康目的と合致しているか、またその根拠が信頼できるものかを確認できます。

2.2 成分表示の読み方と注意すべき添加物

サプリメントのパッケージに記載されている成分表示は、製品の品質や安全性を判断するための重要な情報源です。正しく読み解くことで、ご自身に最適なサプリメントを選ぶことができます。

2.2.1 主要成分の含有量と純度

サプリメントの主要成分が、どの程度含まれているか(含有量)は効果を期待する上で非常に重要です。例えば、「○○エキス末」と表示されていても、その中の有効成分が少量である場合もあります。可能であれば、「○○成分△mg含有」といった具体的な有効成分の含有量を確認しましょう。

また、成分の「純度」も品質の目安となります。不純物が少なく、純度が高い成分を使用している製品は、より高品質であると考えられます。抽出方法や原材料の産地、品質規格などが具体的に記載されている場合、それも判断材料となります。

2.2.2 アレルギー物質や人工添加物の確認

アレルギー体質の方は、特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)および特定原材料に準ずる21品目を含む表示がないかを必ず確認しましょう。また、表示義務のないアレルギー物質や、ご自身の体質に合わない成分(例:特定のハーブ、カフェインなど)にも注意が必要です。

人工甘味料、着色料、保存料、香料などの人工添加物は、製品の安定性や見た目を良くするために使用されることがありますが、摂取を避けたいと考える方もいるでしょう。添加物の種類や量が少ない製品、あるいは無添加を謳っている製品を選ぶ際には、「何が無添加なのか」を具体的に確認することが大切です。不必要な添加物が含まれていないか、ご自身の判断基準と照らし合わせて確認しましょう。

2.3 口コミや評判の正しい見方

インターネット上の口コミや評判は、サプリメント選びの参考になる情報ですが、その信憑性を見極めることが重要です。個人の感想が多いため、鵜呑みにせず、客観的な視点で評価するスキルが求められます。

まず、良い評価と悪い評価の両方に目を通し、極端に偏った意見だけでなく、具体的な使用感や変化について言及しているものに注目しましょう。「効果があった」「飲みやすかった」といったポジティブな意見だけでなく、「効果が感じられなかった」「体質に合わなかった」といったネガティブな意見も参考にすることで、製品の多面的な側面を把握できます。

また、個人の感想であることを理解し、自身の体質や健康状態、生活習慣とは異なる可能性があることを念頭に置きましょう。過度な表現や、特定の効果を断定するような広告的な口コミには注意が必要です。信頼性の高い情報源(大手ECサイトのレビュー、専門家が監修する情報サイトなど)を選ぶことも、正しい見方の一つです。

2.4 購入前のチェックリスト

サプリメントを購入する前に、以下のチェックリストを活用して、ご自身の選択が適切であるかを確認しましょう。これにより、安全性と効果が期待できる製品をより確実に選ぶことができます。

確認項目チェックポイント詳細
メーカーの信頼性GMP認定工場の有無製品が適正な品質管理のもと製造されているか
研究開発体制とエビデンス科学的根拠に基づいた製品開発がされているか、データは公開されているか
表示の透明性主要成分の含有量・純度有効成分が十分に含まれているか、品質は高いか
アレルギー物質・添加物アレルギー物質や不必要な添加物が含まれていないか
機能性表示食品の届出情報消費者庁のデータベースで機能性や安全性の根拠を確認できるか
情報源の評価口コミ・評判良い点・悪い点の両方を客観的に確認し、過度な表現に惑わされないか
自身のニーズとの合致目的・体質への適合自身の健康目的や体質に合った成分か、無理なく継続できるか
薬との飲み合わせ服用中の薬がある場合、医師や薬剤師に相談済みか
サポート体制相談窓口の有無製品に関する疑問や相談ができる窓口が用意されているか

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3. 安全性が高いと評価されるサプリメントブランド

サプリメントを選ぶ上で、その安全性は最も重要な要素の一つです。市場には数多くのブランドが存在しますが、特に品質管理体制や研究開発に力を入れ、高い安全性が評価されているブランドを見極めることが大切です。ここでは、国内の主要ブランドと、品質管理に定評のある海外ブランドの選び方、そして専門家が推奨するブランドの特徴について解説します。

3.1 国内の主要サプリメントブランド

日本国内で長年にわたり信頼を築いてきたサプリメントブランドは、その品質管理や研究開発体制において高い評価を受けています。医薬品メーカーや大手食品メーカーが手掛けるブランドは、特に厳格な基準で製品開発を行っています。

3.1.1 小林製薬

小林製薬は「あったらいいな」を形にするという企業理念のもと、医薬品開発で培ったノウハウをサプリメントにも活かしています。製品の安全性確保のため、原材料の選定から製造、出荷に至るまで、徹底した品質管理体制を敷いています。自社工場でのGMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)基準に基づいた製造はもちろん、科学的根拠に基づいた成分配合や、消費者からのフィードバックを活かした製品改善にも積極的です。特に、健康食品の安全性に関する情報公開にも力を入れており、消費者からの信頼を得ています。

3.1.2 サントリーウエルネス

大手飲料メーカーであるサントリーグループの一員として、サントリーウエルネスは長年の研究と開発を通じて、科学的根拠に基づいたサプリメントを提供しています。健康科学研究所での独自の研究開発に加え、外部機関との連携も積極的に行い、成分の有効性や安全性について深く探求しています。製造過程においても、食品メーカーとしての厳格な品質管理基準を適用し、原材料の調達から製品化まで一貫したトレーサビリティを確保しています。多岐にわたる製品ラインナップは、幅広い年代の健康ニーズに応えています。

3.1.3 エーザイ

エーザイは、医薬品メーカーとして世界的な実績を持つ企業であり、その医薬品レベルの品質管理基準をサプリメント開発にも適用しています。科学的エビデンスを重視し、臨床研究に基づいた製品開発を行うことで、成分の有効性だけでなく、長期的な安全性にも配慮しています。製品の製造は、医薬品製造と同様の厳格な品質管理体制のもとで行われ、徹底した品質検査を経て市場に供給されます。医薬品メーカーならではの専門知識と技術が、サプリメントの安全性と信頼性を高めています。

これらの国内主要ブランドの安全性への取り組みを以下の表にまとめました。

ブランド名安全性への主な取り組み特長
小林製薬医薬品開発のノウハウを活かした品質管理、GMP認定工場での製造、科学的根拠に基づいた成分配合、情報公開製薬会社としての厳格な基準、消費者からの信頼
サントリーウエルネス健康科学研究所での独自研究、食品メーカーとしての厳格な品質管理、トレーサビリティの確保大手食品メーカーとしての信頼性、幅広い製品ラインナップ
エーザイ医薬品レベルの品質管理基準、科学的エビデンス重視、臨床研究に基づく製品開発医薬品メーカーならではの専門知識と技術、高い信頼性

3.2 品質管理に定評のある海外ブランドとその選び方

海外には、日本とは異なる独自の品質基準や認証を持つサプリメントブランドが多数存在します。優れた製品も多い一方で、品質や安全性に関する情報が不透明なものも存在するため、選び方には特に注意が必要です。

海外ブランドのサプリメントを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • **国際的な品質認証の有無:** 第三者機関による品質認証(例: GMP、ISOなど)を受けているかを確認します。これらの認証は、製造工程や品質管理体制が一定の国際基準を満たしていることの証明となります。
  • **成分表示の透明性:** 主要成分の含有量、原材料の原産国、添加物の種類などが明確に表示されているかを確認します。不明瞭な表示の製品は避けるべきです。
  • **正規の輸入経路:** 日本国内で正規に流通している製品を選ぶことが重要です。正規の輸入代理店を通じて購入された製品は、日本の食品衛生法などの規制に準拠している可能性が高く、万が一のトラブル時にも対応が期待できます。個人輸入や非正規ルートでの購入は、品質保証や安全性に問題があるリスクを伴います。
  • **研究開発とエビデンス:** 科学的根拠に基づいた製品開発が行われているか、臨床試験の結果や研究データが公開されているかを確認します。
  • **企業の信頼性:** 長年の実績や企業としての透明性、消費者への情報提供の姿勢なども判断材料となります。

特定の海外ブランド名を挙げることは難しいですが、これらの基準を満たすブランドを選ぶことで、より安全性の高いサプリメントにたどり着くことができるでしょう。

3.3 専門家が推奨するブランドの特徴

医師、薬剤師、管理栄養士といった専門家がサプリメントブランドを推奨する際には、単に人気があるかどうかに加えて、より客観的で科学的な視点から評価を行います。専門家が重視する主な特徴は以下の通りです。

  • **科学的エビデンスの充実:** 製品に含まれる成分が、ヒトでの臨床試験によって有効性や安全性が確認されているか。そのエビデンスが論文などで公開されているか。
  • **製造プロセスの透明性:** 原材料の調達から製造、品質検査、出荷に至るまでのプロセスが明確で、公開されているか。GMP認定工場での製造はもちろん、さらに厳しい独自の品質基準を設けているか。
  • **第三者機関による品質検査:** 自社での検査だけでなく、独立した第三者機関による成分分析や安全性試験が定期的に行われ、その結果が公開されているか。これにより、表示通りの成分が含有されているか、不純物が含まれていないかなどを客観的に確認できます。
  • **不要な添加物の排除:** 香料、着色料、保存料などの人工添加物が極力使用されていないか、または必要最低限に抑えられているか。アレルギー物質への配慮も重要です。
  • **消費者への情報提供とサポート体制:** 製品に関する正確な情報が分かりやすく提供されており、問い合わせや相談に対して専門的な知識を持ったスタッフが丁寧に対応してくれるか。
  • **継続的な研究開発:** 最新の科学的知見を取り入れ、常に製品の改善や新たな研究開発に意欲的に取り組んでいるか。

これらの特徴を持つブランドは、専門家から見ても信頼性が高く、安心して推奨できると評価されます。サプリメント選びに迷った際は、これらのポイントを参考に、ご自身で情報を確認し、信頼できるブランドを見極めることが大切です。

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4. サプリメントの安全性に関するよくある疑問

サプリメントの利用を検討する際、多くの人が抱くのが「本当に安全なのか」「どんなことに気を付ければ良いのか」といった疑問です。ここでは、特に頻繁に寄せられる安全性に関する疑問に焦点を当て、それぞれの疑問に対する具体的な情報と注意点について解説します。

4.1 薬との飲み合わせは大丈夫か

サプリメントは食品に分類されますが、体内で薬と同様に生理活性作用を示す成分を含むことがあります。そのため、医薬品とサプリメントを併用すると、予期せぬ相互作用や副作用が生じる可能性があります。自己判断での併用は避け、必ず医師や薬剤師に相談することが極めて重要です。

考えられる主なリスクは以下の通りです。

  • 薬の効果の増強または減弱:サプリメントの成分が薬の代謝酵素に影響を与えたり、薬と同じ作用を持つことで、薬の効果が強くなりすぎたり、逆に弱まったりすることがあります。
  • 予期せぬ副作用の発生:サプリメントと薬の組み合わせによって、単独では現れない新たな副作用が生じる可能性があります。
  • 肝臓や腎臓への負担増大:特定のサプリメントと薬の併用により、肝臓や腎臓で処理しきれなくなり、臓器に過度な負担がかかることがあります。

特に注意が必要な相互作用の例を以下の表にまとめました。

併用注意のサプリメント成分併用注意の医薬品の例想定されるリスク
セントジョーンズワート抗うつ薬、経口避妊薬、免疫抑制剤、抗てんかん薬など薬の代謝を促進し、効果を減弱させる可能性があります。
ビタミンK血液凝固阻止薬(ワルファリンなど)血液凝固阻止薬の効果を減弱させ、血栓症のリスクを高める可能性があります。
ビタミンE、魚油(DHA/EPA)血液凝固阻止薬、抗血小板薬など血液が固まりにくくなる作用を増強し、出血傾向を高める可能性があります。
カルシウム、鉄、亜鉛一部の抗生物質(テトラサイクリン系、ニューキノロン系)、甲状腺ホルモン薬薬の吸収を阻害し、効果を減弱させる可能性があります。
カフェイン含有サプリメント一部の精神安定剤、睡眠薬、降圧剤薬の副作用を増強したり、血圧上昇などの影響を与える可能性があります。

現在服用している薬がある場合は、サプリメントの購入・摂取前に必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談し、お薬手帳などを用いて服用中の薬の情報を正確に伝えるようにしましょう。

4.2 長期間摂取しても問題ないか

サプリメントを長期間摂取することの安全性は、その種類、成分の含有量、個人の健康状態によって大きく異なります。必要な栄養素を補給する目的で、製品の推奨摂取量を守って利用する分には問題がないケースが多いですが、過剰摂取や体質変化によるリスクも考慮する必要があります。

特に注意が必要なのは、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)や一部のミネラル(鉄、亜鉛、銅など)です。これらは体内に蓄積されやすいため、推奨量を超えて長期間摂取すると過剰症を引き起こし、健康被害につながる可能性があります。例えば、ビタミンAの過剰摂取は肝機能障害や骨の脆弱化、ビタミンDの過剰摂取は高カルシウム血症などを引き起こすことがあります。

水溶性ビタミン(ビタミンB群、C)は比較的体外に排出されやすいですが、極端な高用量を長期間摂取すると、消化器症状や神経障害などの副作用が報告されることもあります。また、ハーブ系のサプリメントは、長期的な安全性データが不足しているものも多く、体質変化や予期せぬ影響が生じる可能性も考慮すべきです。

長期間サプリメントを摂取する際には、以下の点に留意しましょう。

  • 製品の推奨摂取量を厳守する:「もっと効果があるかも」と自己判断で摂取量を増やすことは絶対に避けましょう。
  • 定期的な健康診断を受ける:体の状態を定期的にチェックし、サプリメント摂取による影響がないか確認しましょう。
  • 体調の変化に注意する:倦怠感、胃腸の不調、皮膚症状など、いつもと違う体調の変化があった場合は、サプリメントの摂取を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
  • 医師や薬剤師に相談する:特に慢性疾患を持つ方や複数のサプリメントを併用している方は、定期的に専門家に相談し、自身の健康状態に合わせたアドバイスを受けることが大切です。

4.3 妊娠中や授乳中のサプリメント利用

妊娠中や授乳中は、お母さんの体だけでなく、お腹の赤ちゃんや授乳中の赤ちゃんにもサプリメントの成分が影響を与える可能性があるため、特に慎重な判断が求められます。自己判断でのサプリメント摂取は避け、必ずかかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談してください。

一方で、妊娠期には特定の栄養素の必要量が増加するため、食事だけでは不足しがちな栄養素を補う目的で、医師の指導のもとでサプリメントの利用が推奨されるケースもあります。

妊娠中・授乳中に推奨される栄養素と、避けるべきまたは注意が必要な成分について、以下の表にまとめました。

カテゴリ成分例留意点
推奨される栄養素
(医師の指導のもと)
葉酸妊娠前から妊娠初期にかけての摂取が推奨されます。胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減に寄与します。
妊娠中は貧血になりやすいため、必要に応じて摂取が推奨されます。
カルシウム、ビタミンD母体の骨の健康維持や胎児・乳児の骨形成のために重要です。
DHA・EPA(魚油)胎児や乳児の脳や目の発達に良い影響を与えると考えられています。
避けるべき、または
注意が必要な成分
ビタミンA(高用量)過剰摂取は胎児の奇形リスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
ハーブ系サプリメント多くのハーブは妊娠中・授乳中の安全性データが不足しており、避けるべきです。
カフェイン、アルコール
(含有サプリメント)
胎児や乳児への影響が懸念されるため、摂取を控えるか、医師の指示に従ってください。

妊娠中や授乳中にサプリメントを利用する際は、製品のパッケージに記載されている「妊娠中・授乳中の摂取に関する注意書き」を必ず確認し、不明な点があれば専門家に相談しましょう。市販のサプリメントよりも、医師から処方されたり推奨されたりする医療機関向けのサプリメントを優先することも、安全性を高める上で有効な選択肢です。

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5. まとめ

サプリメントは日々の健康維持をサポートする上で有効な選択肢ですが、その安全性を見極めることが何よりも重要です。品質不良や不適切な成分、誇大広告といったリスクを避けるためには、信頼できるメーカー選びが鍵となります。具体的には、GMP認定工場での製造、科学的根拠(エビデンス)の公開、機能性表示食品としての消費者庁への届出などを確認しましょう。また、成分表示を正確に読み解き、アレルギー物質や不要な添加物がないかを確認することも大切です。安易な情報に惑わされず、自身の健康状態や目的に合った、本当に安全で効果的なサプリメントを選ぶことで、健やかな毎日をサポートできます。

この記事を書いた人
Next One Lab 編集長 ともさん

40代で体の衰えを感じ、ゴルフ・ヨガ・キックボクシングのスクールやジムに通い、10年以上スポーツにより健康生活を楽しんでいる現在50代のおじさん。

今まで経験したスポーツだけでなく、これから挑戦したいスポーツも、50代のおじさん目線でメディアを運営しています。

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