アウトドアウェア おすすめ ブランド選び方!モンベル・ノースフェイス・パタゴニア比較

アウトドア・キャンプ

「アウトドアウェア おすすめ ブランド」を探しているあなたへ。この記事では、モンベル、ノースフェイス、パタゴニアといった人気ブランドの魅力を徹底比較し、あなたの利用シーンに最適な一枚を見つけるための「失敗しない選び方」を徹底解説します。本格登山からキャンプ、普段使いまで、季節ごとのレイヤリング、ゴアテックスなどの機能性素材の基礎知識も網羅。さらに、アークテリクスやワークマンなど目的別のおすすめブランドもご紹介。この記事を読めば、後悔しないアウトドアウェア選びができ、長く愛用する秘訣も手に入ります。

  1. 1. アウトドアウェア選びの失敗しないポイント
    1. 1.1 利用シーンで選ぶ アウトドアウェアの種類
      1. 1.1.1 本格登山やバックカントリー向け
      2. 1.1.2 キャンプやライトハイク向け
      3. 1.1.3 街でも使えるファッション性
    2. 1.2 季節とレイヤリングの考え方
      1. 1.2.1 アウター シェルジャケット
      2. 1.2.2 ミドルレイヤー フリースやダウン
      3. 1.2.3 ベースレイヤー 吸汗速乾ウェア
    3. 1.3 知っておきたい機能性素材
      1. 1.3.1 防水透湿素材 ゴアテックス
      2. 1.3.2 保温素材 ダウンと化繊中綿
      3. 1.3.3 速乾素材と防臭加工
  2. 2. おすすめアウトドアブランド徹底比較 モンベル ノースフェイス パタゴニア
    1. 2.1 モンベル Montbell コストパフォーマンスと機能性のバランス
      1. 2.1.1 モンベルの強みと代表アイテム
      2. 2.1.2 こんな人におすすめ
    2. 2.2 ザ ノースフェイス The North Face ファッション性と高い機能性
      1. 2.2.1 ノースフェイスの強みと代表アイテム
      2. 2.2.2 こんな人におすすめ
    3. 2.3 パタゴニア Patagonia 環境と品質へのこだわり
      1. 2.3.1 パタゴニアの強みと代表アイテム
      2. 2.3.2 こんな人におすすめ
    4. 2.4 主要3ブランド比較早見表
  3. 3. 目的別 アウトドアウェアのおすすめブランド
    1. 3.1 本格的な登山や極地向けブランド
      1. 3.1.1 アークテリクス Arc’teryx
      2. 3.1.2 マムート Mammut
    2. 3.2 キャンプや普段使いに最適なブランド
      1. 3.2.1 コロンビア Columbia
      2. 3.2.2 チャムス Chums
    3. 3.3 コストを抑えたい人向けブランド
      1. 3.3.1 ワークマン Workman
  4. 4. アウトドアウェア購入後のケアと長く使う秘訣
    1. 4.1 正しい洗濯方法と保管
      1. 4.1.1 洗濯前の準備と確認
      2. 4.1.2 洗濯方法の基本
      3. 4.1.3 乾燥と保管のポイント
    2. 4.2 撥水加工のメンテナンス
      1. 4.2.1 撥水機能が低下する原因
      2. 4.2.2 撥水性を回復させる方法
      3. 4.2.3 撥水剤の種類と選び方
  5. 5. まとめ

1. アウトドアウェア選びの失敗しないポイント

アウトドアウェア選びで失敗しないためには、漠然と人気ブランドやデザインだけで選ぶのではなく、利用シーン、季節、そしてウェアが持つ機能性を理解することが重要です。適切なウェアを選ぶことで、自然の中でより安全に、快適に活動できるようになります。

1.1 利用シーンで選ぶ アウトドアウェアの種類

アウトドアウェアは、その用途に応じて求められる機能が大きく異なります。ご自身がどのような活動をしたいのかを明確にし、それに合ったウェアを選びましょう。

1.1.1 本格登山やバックカントリー向け

本格的な登山やバックカントリーでは、予測不能な天候変化や厳しい自然環境に耐えうる高い機能性が求められます。命を守るための装備として、防水性、透湿性、防風性、耐久性、軽量性、保温性といった要素が非常に重要になります。特に、雨や雪、強風から体を守るハードシェルジャケットや、厳冬期でも十分な保温力を発揮する高品質なダウンジャケット、そして汗冷えを防ぐ吸汗速乾性の高いベースレイヤーは必須です。

具体的には、雪山での使用を想定した耐摩耗性の高い素材や、アイゼンやピッケルなどのギアとの干渉を考慮したデザイン、ヘルメット対応のフードなども選定のポイントとなります。悪天候下での行動を想定し、万が一の事態に備えるためにも、妥協のない選択が求められます。

1.1.2 キャンプやライトハイク向け

キャンプや里山でのライトハイク、ピクニックといった活動では、本格登山ほどの極限的な機能は不要ですが、快適性や動きやすさが重視されます。突然の雨に対応できる程度の撥水性や、防風性、そして焚き火の火の粉に強い難燃素材のウェアなども人気です。また、虫が多い季節には防虫加工が施されたウェアも役立ちます。

通気性の良いフリースやソフトシェル、動きやすいストレッチ素材のパンツ、UVカット機能のあるシャツなどが適しています。デザイン性も重視され、リラックスして過ごせるようなカジュアルなスタイルが好まれます。普段使いもできる汎用性の高いアイテムを選ぶのも良いでしょう。

1.1.3 街でも使えるファッション性

最近のアウトドアウェアは、その高い機能性だけでなく、デザイン性も大きく向上しています。そのため、街での普段使いや通勤・通学、旅行などでも違和感なく着用できるアイテムが増えています。ファッション性を重視するなら、ブランドロゴが控えめなものや、落ち着いたカラーリング、シルエットが洗練されたデザインを選ぶと良いでしょう。

防水透湿性に優れたアウターや、軽量で暖かいダウンジャケット、ストレッチ性のあるパンツなどは、アウトドアシーンだけでなく、雨の日の外出や寒い日の防寒着としても非常に重宝します。機能性とデザイン性を兼ね備えたウェアは、アウトドアミックススタイルとしてファッションの一部としても楽しめます。

1.2 季節とレイヤリングの考え方

アウトドア活動では、気温や天候がめまぐるしく変化することが多いため、ウェアを重ね着する「レイヤリング」の考え方が非常に重要です。体温調節を効果的に行い、常に快適な状態を保つために、以下の3つの層を意識してウェアを選びましょう。

1.2.1 アウター シェルジャケット

アウターレイヤーは、一番外側に着用するウェアで、外部からの風、雨、雪などの侵入を防ぎ、内部の蒸れを外に排出する役割を担います。防水性、透湿性、防風性が主な機能です。素材や厚みによって「ハードシェル」と「ソフトシェル」に大別されます。

  • ハードシェル: 防水透湿性に特化しており、悪天候下での保護性能が非常に高いです。ゴアテックスなどの防水透湿素材が使用され、雨や雪から体を完全に守ります。登山やバックカントリーなど、厳しい環境下での使用に適しています。
  • ソフトシェル: 撥水性や防風性を持ちながら、通気性やストレッチ性に優れています。動きやすさや快適性が高く、行動中の着用に適しています。ライトハイクやクライミング、キャンプなど、比較的穏やかな環境での使用や、アウターとミドルレイヤーの中間的な役割としても活用されます。

1.2.2 ミドルレイヤー フリースやダウン

ミドルレイヤーは、アウターとベースレイヤーの間に着用し、主に体温を保持する「保温」の役割を担います。体から発せられた熱を閉じ込めることで、外気温が低くても体を暖かく保ちます。活動量や気温に応じて、素材や厚みを選びます。

  • フリース: 軽量で通気性が良く、速乾性に優れています。行動中に着用しても蒸れにくく、保温性も確保できます。手入れが容易で、比較的安価なものが多いのも特徴です。
  • ダウンジャケット: 羽毛を中綿に使用したジャケットで、非常に軽量でありながら高い保温力を誇ります。収納性にも優れ、携行しやすいのが利点です。ただし、水濡れに弱いという弱点があります。
  • 化繊中綿ジャケット: ダウンの代替として開発された合成繊維を中綿に使用したジャケットです。濡れても保温性が低下しにくい、手入れがしやすいというメリットがあります。ダウンに比べてやや重く、嵩張る傾向がありますが、悪天候下での安心感があります。

1.2.3 ベースレイヤー 吸汗速乾ウェア

ベースレイヤーは、肌に直接触れる一番内側のウェアで、汗を素早く吸い上げ、外側に拡散・蒸発させる「吸汗速乾」の役割を担います。これにより、汗による体の冷え(汗冷え)を防ぎ、常にドライで快適な状態を保ちます。素材選びが非常に重要です。

  • ポリエステルなどの化繊素材: 抜群の吸汗速乾性を持ち、汗をかいてもすぐに乾くため、運動量の多いアクティビティに適しています。軽量で耐久性も高く、手入れが容易です。
  • メリノウール素材: 天然素材でありながら、高い吸湿性と放湿性を持ち、汗冷えしにくいのが特徴です。また、天然の抗菌防臭効果があり、連日着用しても臭くなりにくいというメリットがあります。肌触りも良く、保温性も高いため、オールシーズンで人気があります。

これらのレイヤーを組み合わせることで、気温や活動量の変化に合わせて柔軟に体温調節が可能になり、アウトドアをより快適に楽しむことができます。

1.3 知っておきたい機能性素材

アウトドアウェアの性能を支えるのは、最先端の機能性素材です。これらの素材が持つ特性を理解することで、より賢いウェア選びが可能になります。

1.3.1 防水透湿素材 ゴアテックス

「ゴアテックス(GORE-TEX)」は、防水透湿素材の代名詞とも言える存在です。その最大の特徴は、外部からの雨や雪などの水の侵入を防ぎながら、ウェア内部にこもった汗による水蒸気(蒸れ)は外に排出するという、相反する機能を両立させている点にあります。

この機能は、非常に微細な孔を持つ特殊なメンブレン(膜)によって実現されています。この孔は水滴よりも小さいため雨水を通さず、水蒸気分子よりは大きいため湿気は透過させることができます。これにより、雨の中での活動でも体が濡れることなく、同時に汗による不快な蒸れも軽減され、常にドライで快適な状態を保つことが可能になります。ゴアテックスは、登山やスキー、フィッシングなど、様々なアウトドアアクティビティで高い信頼を得ています。

1.3.2 保温素材 ダウンと化繊中綿

寒冷地での活動や冬のアウトドアにおいて、ウェアの保温性は非常に重要です。主な保温素材として、天然素材の「ダウン(羽毛)」と人工素材の「化繊中綿(化学繊維中綿)」があります。それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。

素材特徴メリットデメリット適した用途
ダウン(羽毛)水鳥の羽毛(主にグースやダック)を使用。空気の層を多く含むことで高い保温性を発揮。非常に軽量で、高い保温力(フィルパワーで示される)。収納性に優れ、コンパクトに携行可能。水濡れに弱く、濡れると保温力が著しく低下する。手入れがややデリケート。価格が高価な傾向。乾燥した寒冷地、休憩時や停滞時の保温着、軽量性を重視する登山。
化繊中綿ポリエステルなどの化学繊維を加工し、空気を含む構造にした中綿。水濡れに強く、濡れても保温性が低下しにくい。手入れが容易で洗濯しやすい。アレルギーの心配が少ない。ダウンに比べてやや重く、嵩張る傾向がある。ダウンほどの保温力は出にくい場合も。湿気の多い環境、雨天時、行動中の保温着、キャンプや普段使い、洗濯頻度が高い場合。

どちらの素材も優れた保温性を持ちますが、活動内容や想定される天候、個人の好みによって最適な選択肢が異なります。

1.3.3 速乾素材と防臭加工

アウトドア活動では、汗をかくことが避けられません。汗をかいたまま放置すると、体温が奪われる「汗冷え」や、不快な「臭い」の原因となります。これを防ぐために、速乾素材と防臭加工が施されたウェアが開発されています。

  • 速乾素材: ポリエステルなどの化学繊維が代表的で、汗を素早く生地表面に吸い上げ、広範囲に拡散させることで蒸発を促進します。これにより、肌面を常にドライに保ち、汗冷えやベタつき感を軽減します。ベースレイヤーやミドルレイヤーに多く用いられます。
  • 防臭加工: 汗を分解するバクテリアの増殖を抑えることで、不快な臭いの発生を防ぐ技術です。銀イオン加工や抗菌剤の練り込み、あるいは天然素材であるメリノウールが持つ天然の防臭効果などがあります。特に連泊での登山や、洗濯が難しい状況下でその効果を発揮し、快適性を保ちます。

これらの機能性素材を理解し、適切に選ぶことで、アウトドアでの快適性と安全性が格段に向上します。

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2. おすすめアウトドアブランド徹底比較 モンベル ノースフェイス パタゴニア

主要3ブランド比較チャート モンベル コスパ重視 価格帯: 中 機能美・軽量性 日本人体型対応 ザ ノース フェイス ファッション性 価格帯: 中〜高 都会的デザイン タウンユース対応 パタゴニア 環境配慮 価格帯: 高 持続可能性 高品質・耐久性 共通の強み 高い機能性 防水透湿性 保温性 軽量性 耐久性 あなたに最適なブランドを選ぼう 初心者・コスパ重視 → モンベル ファッション性重視 → ノースフェイス 環境配慮・品質重視 → パタゴニア

2.1 モンベル Montbell コストパフォーマンスと機能性のバランス

2.1.1 モンベルの強みと代表アイテム

モンベルは「Function is Beauty」(機能美)をコンセプトに掲げる日本発のアウトドアブランドです。その最大の強みは、高品質な製品を手の届きやすい価格で提供するコストパフォーマンスの高さにあります。日本人の体型に合わせたサイズ展開が多く、着心地の良さにも定評があります。

製品ラインナップは、本格的な登山用品からキャンプ、カヤック、サイクリング、旅行用品まで多岐にわたり、あらゆるアウトドアアクティビティに対応します。特に、軽量性やコンパクト性に優れたダウン製品や、優れた防水透湿性を誇るゴアテックス®素材を採用したレインウェア、吸汗速乾性に優れたベースレイヤーなどは多くのユーザーから支持されています。

代表的なアイテムとしては、軽量で携行性に優れた「レインダンサージャケット」のような高機能レインウェア、厳冬期から中間着まで幅広く使える「U.L.ダウン」シリーズ、オールシーズン対応の吸汗速乾素材「ジオライン」を使用したアンダーウェア、そして寝袋の分野では「アルパインダウンハガー」シリーズなどが挙げられます。

2.1.2 こんな人におすすめ

  • 初めてアウトドアウェアを購入する初心者の方
  • コストを抑えつつも、信頼できる高品質な機能性ウェアを求める方
  • 日本人の体型に合ったフィット感を重視する方
  • 登山、キャンプ、自転車など、様々なアウトドアアクティビティを楽しみたい方
  • シンプルで飽きのこないデザインを好む方

2.2 ザ ノースフェイス The North Face ファッション性と高い機能性

2.2.1 ノースフェイスの強みと代表アイテム

ザ ノースフェイスは、アメリカ発祥の世界的に有名なアウトドアブランドです。その強みは、最先端の技術を駆使した高い機能性と、タウンユースにも馴染む洗練されたファッション性を両立している点にあります。登山家や冒険家からの信頼も厚く、極地での使用に耐えうるハイスペックな製品から、日常使いできるカジュアルウェアまで幅広く展開しています。

特に、耐久性と防水透湿性に優れたシェルジャケットや、高い保温性を誇るダウンジャケット、フリースなどは、アウトドアシーンだけでなく、ストリートファッションの定番アイテムとしても人気を集めています。ロゴデザインもブランドの象徴として広く認知されており、ファッションアイコンとしての地位を確立しています。

代表的なアイテムとしては、ゴアテックス®を採用し、幅広いシーズンに対応する「マウンテンライトジャケット」、極寒地での着用を想定した高い保温性を持つ「バルトロライトジャケット」や「ヌプシジャケット」、そして軽くて暖かいフリースジャケットの代名詞ともいえる「デナリジャケット」などが挙げられます。

2.2.2 こんな人におすすめ

  • 機能性だけでなく、デザイン性やファッション性も重視したい方
  • アウトドアシーンだけでなく、街着としてもスタイリッシュに着こなしたい方
  • トレンドを取り入れたい、人気の高いブランドを選びたい方
  • 本格的なアウトドアからカジュアルな普段使いまで、幅広いシーンで活用したい方
  • ブランドのステータス性も重視する方

2.3 パタゴニア Patagonia 環境と品質へのこだわり

2.3.1 パタゴニアの強みと代表アイテム

パタゴニアは、アメリカを代表するアウトドアブランドであり、その最大の強みは、製品の品質の高さと、環境保護、社会貢献に対する揺るぎないコミットメントにあります。「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決のために尽力する」という企業理念に基づき、持続可能なものづくりを追求しています。

製品は、リサイクル素材の積極的な採用、フェアトレード認証工場の活用、製品の修理サービスなど、環境負荷を低減するための様々な取り組みがなされています。高品質で耐久性に優れており、長く愛用できることも特徴です。流行に左右されない普遍的なデザインも、多くのファンを惹きつけています。

代表的なアイテムとしては、リサイクル・ポリエステル製のフリース「レトロX」や「Rシリーズ」、防水透湿性に優れた汎用性の高いシェルジャケット「トレントシェル」や「ストームシェル」、軽量で保温性に優れた「ダウンセーター」、そして夏の定番である速乾性ショーツ「バギーズショーツ」などが挙げられます。

2.3.2 こんな人におすすめ

  • 環境問題に関心があり、エシカルな消費をしたい方
  • 長く使える高品質で耐久性の高いアウトドアウェアを求める方
  • 流行に左右されない、普遍的でタイムレスなデザインを好む方
  • アウトドアウェアに社会的な価値や企業の理念を求める方
  • 修理サービスなどを活用し、一つの製品を大切に使い続けたい方

2.4 主要3ブランド比較早見表

ブランド名価格帯デザイン性機能性環境配慮主なターゲット層
モンベル (Montbell)中価格帯シンプル、実用的高機能、軽量性積極的に取り組む初心者からベテランまで、幅広い層
ザ ノースフェイス (The North Face)中〜高価格帯ファッション性、都会的高機能、最先端技術積極的に取り組むデザイン重視、タウンユースもしたい層
パタゴニア (Patagonia)高価格帯普遍的、自然志向高機能、耐久性非常に高い意識環境意識が高い、品質重視の層

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3. 目的別 アウトドアウェアのおすすめブランド

ここからは、あなたの具体的な目的や利用シーンに合わせたアウトドアウェアブランドをご紹介します。各ブランドが持つ独自の強みや代表的なアイテムを知ることで、あなたにぴったりの一着を見つける手助けとなるでしょう。

3.1 本格的な登山や極地向けブランド

過酷な自然環境下での使用を想定した、高い機能性と耐久性を誇るブランドです。命を守るための信頼性が最も重視されます。

3.1.1 アークテリクス Arc’teryx

カナダを拠点とするアークテリクスは、その洗練されたデザインと最高水準の機能性で、世界中のプロフェッショナルやハイエンドユーザーから絶大な支持を得ています。特に、ゴアテックスをはじめとする最先端素材を惜しみなく採用し、独自の立体裁断技術とシーム処理によって、最高の防水性、透湿性、耐久性を実現しています。

代表的なアイテムとしては、極地での使用に耐えうる「Alpha SV Jacket」や、幅広いアクティビティに対応する汎用性の高い「Beta AR Jacket」などのハードシェルジャケットが挙げられます。また、軽量で保温性に優れたフリースやダウンジャケット、高機能なバックパックなども人気です。

こんな人におすすめ:

  • 本格的な登山、バックカントリー、アイスクライミングなど、過酷な環境に挑む人
  • 最高の品質、機能性、耐久性を求める人
  • ミニマルで洗練されたデザインを好む人
  • 多少コストがかかっても、長く愛用できる信頼性の高いギアが欲しい人

3.1.2 マムート Mammut

スイスで1862年に創業したマムートは、ロープメーカーとしての長い歴史を持ち、アルパインクライミングや登山用品の分野で世界をリードしてきました。その製品は、創業以来培われてきた高い安全性と信頼性、そして革新的な技術に裏打ちされています。特に、クライミングギアからウェア、フットウェアまで、トータルで登山家をサポートする製品ラインナップが特徴です。

代表的なアイテムは、厳しい山岳環境に対応するハードシェルジャケットやソフトシェル、保温性に優れたダウンジャケットなどです。また、登山用バックパックやロープ、ハーネスといったクライミングギアも非常に高い評価を受けています。

こんな人におすすめ:

  • アルパインクライミング、冬山登山、縦走登山など、専門性の高い登山をする人
  • 安全性と信頼性を最優先する人
  • ヨーロッパアルプスの厳しい環境で培われた品質を求める人
  • クライミングギアを含め、トータルでブランドを揃えたい人

3.2 キャンプや普段使いに最適なブランド

アウトドアの楽しさを日常にも取り入れたい、キャンプやライトハイクで快適に過ごしたいと考える人にぴったりのブランドです。機能性とファッション性のバランスが魅力です。

3.2.1 コロンビア Columbia

アメリカ・オレゴン州で誕生したコロンビアは、幅広いアウトドアシーンに対応する総合アウトドアブランドです。独自のテクノロジーを積極的に開発し、ウェア、フットウェア、バッグなど多岐にわたる製品を展開しています。特に、熱反射保温機能「オムニヒート」や防水透湿機能「オムニテック」など、実用的な独自素材が特徴です。

代表的なアイテムには、保温性に優れたダウンジャケットやフリース、急な雨にも対応する防水ジャケット、そして日常使いしやすいデザインのトレッキングシューズなどがあります。カジュアルなデザインが多く、アウトドアだけでなくタウンユースにも馴染みやすいのが魅力です。

こんな人におすすめ:

  • キャンプ、ライトハイク、フェスなど、カジュアルなアウトドア活動を楽しむ人
  • 日常使いできるファッション性の高いアウトドアウェアが欲しい人
  • 独自の機能性素材に興味がある人
  • コストパフォーマンスと機能性のバランスを重視する人

3.2.2 チャムス Chums

アメリカ・ユタ州で生まれたチャムスは、かわいらしい「ブービーバード」のロゴがトレードマークのカジュアルアウトドアブランドです。そのカラフルでポップなデザインは、アウトドアシーンだけでなく、日常のファッションアイテムとしても人気を集めています。製品は、機能性はもちろんのこと、遊び心と楽しさを追求したものが多く、幅広い層から支持されています。

代表的なアイテムとしては、肌触りの良いフリースジャケット、ロゴTシャツ、キャンプシーンに映えるカラフルなバッグや小物、さらにはキャンプギアまで多岐にわたります。コットン素材のアイテムも多く、自然な風合いを楽しめるのも特徴です。

こんな人におすすめ:

  • キャンプ、フェス、ピクニックなど、リラックスしたアウトドアシーンを楽しむ人
  • カラフルでポップなデザイン、ファッション性を重視する人
  • 日常でも使えるカジュアルなアウトドアウェアが欲しい人
  • 家族や友人とのお揃いコーデを楽しみたい人

3.3 コストを抑えたい人向けブランド

アウトドアウェアに挑戦したいけれど、初期費用を抑えたいという方におすすめのブランドです。驚きの価格で高機能なアイテムが手に入ります。

3.3.1 ワークマン Workman

日本の作業服専門店から、高機能なアウトドア・スポーツウェアブランドとして急成長を遂げたワークマン。その最大の魅力は、プロの現場で培われた確かな機能性を持ちながら、驚異的なコストパフォーマンスを実現している点です。防水性、防風性、保温性、ストレッチ性など、アウトドアに必要な機能が手の届きやすい価格で提供されています。

代表的なアイテムには、高い防水性を誇る「イージス」シリーズのジャケットやパンツ、冬の寒さから身を守る防寒着、そして吸汗速乾性に優れたインナーウェアやシューズなどがあります。シンプルなデザインが多く、普段使いにも違和感なく溶け込むため、アウトドア初心者から日常使いまで幅広く活用できます。

こんな人におすすめ:

  • アウトドアウェアを初めて購入する初心者
  • できるだけコストを抑えながら、必要な機能性を手に入れたい人
  • 普段使いもできる汎用性の高いウェアを探している人
  • 機能性と価格のバランスを最も重視する人

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4. アウトドアウェア購入後のケアと長く使う秘訣

高機能なアウトドアウェアは、適切なケアを行うことでその性能を長く維持し、快適なアウトドア体験を提供し続けてくれます。ここでは、ウェアを長持ちさせるための洗濯、乾燥、保管、そして撥水加工のメンテナンス方法について詳しく解説します。

4.1 正しい洗濯方法と保管

アウトドアウェアの汚れや汗は、生地の通気性や撥水性を低下させる原因となります。定期的な洗濯は、ウェアの機能を保つ上で非常に重要です。

4.1.1 洗濯前の準備と確認

洗濯を始める前に、必ずウェアに付いている洗濯表示タグを確認しましょう。素材や加工によって適した洗濯方法が異なります。また、以下の点に注意してください。

  • 全てのファスナーやボタン、ベルクロ(面ファスナー)を閉じ、ウェアの形を整えます。
  • ポケットの中身を全て取り出します。
  • ドローコードやストラップは緩めず、しっかりと結んでおきます。
  • 汚れがひどい部分は、事前に軽くブラシで落とすか、専用洗剤を少量塗布して揉み洗いしておくと効果的です。

特に重要なのは、使用する洗剤選びです。一般的な家庭用洗剤には、柔軟剤や漂白剤、蛍光増白剤が含まれていることが多く、これらはアウトドアウェアの防水透湿性や撥水性を損なう可能性があります。必ずアウトドアウェア専用の洗剤を使用しましょう。

項目推奨される対応避けるべき対応
洗剤アウトドアウェア専用洗剤柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤入り洗剤
洗濯手洗い、または洗濯機の弱水流コース高温での洗濯、強力な脱水
すすぎ念入りに複数回行う洗剤成分が残る状態

4.1.2 洗濯方法の基本

洗濯機を使用する場合は、必ず単独で洗うか、同じ素材・色のものと分けて洗うようにしましょう。洗濯ネットに入れると、生地へのダメージを軽減できます。手洗いの場合は、ぬるま湯に専用洗剤を溶かし、優しく押し洗いしてください。ゴシゴシ擦ると生地を傷める可能性があります。

すすぎは非常に重要です。洗剤成分が残ると、生地の機能性低下やカビの原因になることがあります。泡が出なくなるまで、念入りにすすぎを繰り返してください。

4.1.3 乾燥と保管のポイント

洗濯後は、ウェアを完全に乾燥させることが最も重要です。湿った状態で放置すると、カビや悪臭の原因となるだけでなく、生地の劣化を早めます。

  • 直射日光を避け、風通しの良い日陰で陰干ししてください。ハンガーにかける際は、型崩れしないように太めのハンガーを使用するか、平干しネットを利用すると良いでしょう。
  • 乾燥機を使用できるウェアもありますが、その際は低温設定にし、短時間で乾燥させるようにしてください。高温は生地や加工にダメージを与える可能性があります。
  • 完全に乾燥したことを確認してから保管します。
  • 保管場所は、湿気が少なく、直射日光が当たらない涼しい場所を選びましょう。クローゼットに吊るすか、たたんで通気性の良い収納ケースに入れるのがおすすめです。圧縮袋は生地を傷める可能性があるため、避けた方が無難です。

4.2 撥水加工のメンテナンス

アウトドアウェアの撥水機能は、雨や雪を弾き、ウェア内部への水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。しかし、使用頻度や洗濯によって徐々に低下していきます。

4.2.1 撥水機能が低下する原因

撥水加工は、生地の表面に施された微細な突起構造によって水滴を弾く仕組みです。この突起が、汚れ(皮脂、泥、排気ガスなど)や洗剤の残留物、摩擦などによって倒れたり、目詰まりしたりすると、水滴が生地に馴染みやすくなり、撥水性が低下します。

撥水性が低下すると、雨が生地に染み込み、ウェアが重く感じられたり、透湿性が損なわれたりして、快適性が大きく損なわれます。

4.2.2 撥水性を回復させる方法

撥水性を回復させる方法はいくつかあります。ウェアの状態や素材に合わせて適切な方法を選びましょう。

  1. **洗濯による回復:** 多くの撥水加工は、汚れを落とすことで一時的に回復することがあります。上述の正しい洗濯方法で汚れをしっかり落とすだけでも、撥水性が改善されることがあります。
  2. **熱処理による回復:** 撥水剤の成分は熱を加えることで再活性化するものがあります。洗濯後、完全に乾燥させたウェアに、低温の乾燥機(乾燥機使用可の表示がある場合)をかけたり、当て布をして低温のアイロンをかけたりすることで、撥水性が回復する場合があります。
  3. **撥水剤の塗布:** 洗濯や熱処理でも撥水性が回復しない場合、またはより強力な撥水性を求める場合は、専用の撥水剤を使用します。

4.2.3 撥水剤の種類と選び方

撥水剤には主にスプレータイプと洗濯機投入タイプがあります。ウェアの素材や目的、利便性に合わせて選びましょう。

撥水剤の種類特徴使用方法のポイント
スプレータイプ部分的な補修や、手軽に撥水性を付与したい場合に適しています。洗濯後、完全に乾燥させたウェアにムラなく均一にスプレーします。乾燥後に熱処理(ドライヤーやアイロン)を推奨するものもあります。換気の良い場所で使用しましょう。
洗濯機投入タイプウェア全体に撥水加工を施したい場合に適しています。内側にも効果が行き渡りやすいのが特徴です。洗濯機でウェアをきれいに洗い、すすぎ後に専用洗剤投入口から撥水剤を入れ、再度洗濯機を回します。その後、完全に乾燥させます。

いずれの撥水剤も、使用前に必ず製品の説明書をよく読み、指示に従って使用してください。また、防水透湿素材のウェアに撥水加工を施す際は、通気性を損なわないタイプの撥水剤を選ぶことが重要です。

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5. まとめ

本記事では、アウトドアウェア選びの失敗しないポイントから、モンベル、ノースフェイス、パタゴニアといった主要ブランドの比較、さらに目的別のおすすめブランドまで幅広くご紹介しました。利用シーンや季節、機能性を考慮し、自分に最適な一着を選ぶことが大切です。また、購入後の適切なケアを施すことで、お気に入りのウェアを長く愛用し、快適なアウトドアライフを楽しみましょう。この記事が、あなたのウェア選びの一助となれば幸いです。

この記事を書いた人
Next One Lab 編集長 ともさん

40代で体の衰えを感じ、ゴルフ・ヨガ・キックボクシングのスクールやジムに通い、10年以上スポーツにより健康生活を楽しんでいる現在50代のおじさん。

今まで経験したスポーツだけでなく、これから挑戦したいスポーツも、50代のおじさん目線でメディアを運営しています。

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