キャンプ珈琲の美味しい淹れ方パーフェクトガイド!焚き火を囲む一杯が格別

アウトドア・キャンプ

大自然の中で味わうキャンプ珈琲は、日常では味わえない格別な一杯です。この記事では、そんな至福の時間を過ごすための美味しい珈琲の淹れ方を徹底解説。抽出器具の選び方から、豆の種類、水選び、ドリップ、フレンチプレス、パーコレーターといった抽出方法別のコツ、さらには焚き火を活かした湯沸かしまで、キャンプ珈琲を最高に楽しむための全てが分かります。この記事を読めば、あなたも忘れられない一杯を体験できるでしょう。

1. キャンプ珈琲を始めるための準備

キャンプの朝、澄んだ空気の中で淹れる一杯の珈琲は格別です。この章では、その至福の時間を味わうための「準備」に焦点を当て、抽出器具の選び方から美味しい珈琲豆の選び方、そして水や湯沸かしのポイントまで、丁寧に解説していきます。

1.1 抽出器具の選び方とおすすめブランド

キャンプで珈琲を淹れる醍醐味は、非日常の空間で自分好みの一杯を追求できること。そのためには、ご自身のキャンプスタイルや珈琲の好みに合った抽出器具を選ぶことが重要です。携帯性、耐久性、手軽さ、そして味わいの特徴を考慮して選びましょう。

1.1.1 ドリップ式

ドリップ式は、最も一般的で手軽に本格的な珈琲を楽しめる抽出方法です。クリアで雑味の少ない味わいが特徴で、器具の種類も豊富です。

選び方のポイントとしては、キャンプでの持ち運びやすさを考慮した「携帯性」と、アウトドア環境に耐えうる「耐久性」が挙げられます。折りたたみ式のシリコン製や、ステンレス、樹脂製の軽量なドリッパーがおすすめです。フィルターが必要となるため、忘れずに準備しましょう。

特徴メリットデメリットおすすめブランド(代表例)
クリアな味わい、手軽自宅と同じ感覚で淹れられる、器具の種類が豊富、比較的軽量コンパクト風の影響を受けやすい、ペーパーフィルターが必要カリタ(Kalita)、ハリオ(HARIO)、スノーピーク(Snow Peak)、ユニフレーム(UNIFLAME)

1.1.2 フレンチプレス式

フレンチプレスは、珈琲豆の油分まで余すことなく抽出するため、濃厚でコクのある味わいが特徴です。器具の構造がシンプルで、比較的簡単に安定した味を出すことができます。

選び方のポイントは、「耐久性」と「保温性」です。ガラス製は破損のリスクがあるため、キャンプではステンレス製や二重構造で保温性の高いものが適しています。フィルター不要で、粗挽きの豆を用意すればすぐに淹れられる手軽さも魅力です。

特徴メリットデメリットおすすめブランド(代表例)
濃厚でコクのある味わい、豆の個性を引き出す手入れが簡単、フィルター不要、抽出が比較的安定しやすい微粉がカップに入りやすい、携帯性がやや劣る製品もあるボダム(BODUM)、ハリオ(HARIO)、スタンレー(STANLEY)

1.1.3 パーコレーター式

パーコレーターは、直火にかけて珈琲を抽出するワイルドなスタイルが魅力です。焚き火との相性が抜群で、アウトドアならではの雰囲気を存分に楽しめます。抽出される珈琲は、やや煮詰まったような力強い味わいになる傾向があります。

選び方のポイントは、「素材」と「容量」です。ステンレス製は耐久性が高く、ホーロー製は見た目も楽しめます。焚き火で使う場合は、取っ手が金属製で熱くなりにくいものや、吊り下げられるタイプが便利です。抽出の過程が見える蓋つきのものが多く、視覚的にも楽しめます。

特徴メリットデメリットおすすめブランド(代表例)
ワイルドな雰囲気、直火・焚き火との相性抜群保温性が高い、アウトドア感を満喫できる抽出が不安定になりやすい、煮詰まりやすい、微粉が混ざることがあるコールマン(Coleman)、GSI Outdoors、ロゴス(LOGOS)

1.2 美味しい珈琲豆の選び方と保存方法

美味しいキャンプ珈琲を淹れるためには、良質な珈琲豆を選ぶことが最も重要です。豆の鮮度、種類、焙煎度合いが味わいを大きく左右します。

【美味しい珈琲豆の選び方】

  • 鮮度(焙煎日):珈琲豆は焙煎直後から酸化が進み、風味が落ちていきます。できるだけ焙煎日が新しいもの(焙煎後1週間~2週間以内が理想)を選びましょう。豆のままで購入し、飲む直前に挽くのが最も香り高く楽しめます。
  • 種類(シングルオリジン・ブレンド)
    • シングルオリジン:単一の産地の豆で、その土地特有の個性的な風味や香りを堪能できます。
    • ブレンド:複数の豆を混ぜ合わせることで、バランスの取れた味わいや、特定の風味を強調した珈琲になります。キャンプでは、深煎りで苦味とコクがしっかりしたものや、バランスの良い中煎りが焚き火の香りや自然の風景によく合います。
  • 焙煎度合い
    • 浅煎り:酸味が強く、フルーティーな香りが特徴。
    • 中煎り:酸味と苦味のバランスが良く、最も親しまれている焙煎度合い。
    • 深煎り:苦味が強く、香ばしい風味とコクが特徴。ミルクとの相性も良く、キャンプシーンで好まれることが多いです。
  • 購入場所:信頼できる珈琲専門店や、豆の品質管理がしっかりしているオンラインストアでの購入をおすすめします。

【キャンプでの珈琲豆の保存方法】

珈琲豆は、空気、光、熱、湿気に弱く、これらが酸化や劣化を早めます。キャンプという特殊な環境下では、特に注意が必要です。

  • 密閉容器に入れる:豆は、密閉できるキャニスターやジップロックなどに入れ、空気に触れる面積を最小限に抑えましょう。
  • 直射日光・高温多湿を避ける:テント内や車内は高温になりやすいため、できるだけ涼しく、日の当たらない場所に保管します。
  • 飲む分だけ持っていく:酸化を防ぐため、キャンプで消費する分だけを小分けにして持っていくのが賢明です。
  • ホールビーンズが理想:飲む直前に挽く「挽きたて」が最も香りが立ちます。キャンプにミルを持参できる場合は、ホールビーンズ(豆のまま)で持っていくことを強くおすすめします。挽き豆は酸化が早いため、早めに消費しましょう。

1.3 キャンプでの水選びと湯沸かしのポイント

珈琲の味の約8割は水で決まると言われるほど、水は重要な要素です。キャンプでの水選びと、最適な湯沸かしのポイントを押さえて、極上の珈琲を淹れましょう。

【珈琲に適した水選び】

  • 軟水が基本:珈琲の抽出には、ミネラル分の少ない「軟水」が適しています。日本の水道水や、市販されている多くのミネラルウォーターは軟水です。軟水は珈琲の風味を邪魔せず、豆本来の味や香りを引き出しやすい特徴があります。
  • 硬水は避ける:ミネラル分(特にカルシウムやマグネシウム)が多い硬水は、珈琲の成分と結合してしまい、苦味や雑味が出やすくなったり、せっかくの香りが損なわれたりする場合があります。
  • おすすめの水
    • 市販のミネラルウォーター(軟水):最も手軽で安定した品質の水を確保できます。成分表示を確認し、硬度100mg/L以下のものを選びましょう。
    • 浄水器を通した水:自宅で浄水した水をボトルに入れて持っていくのも良い方法です。
    • 現地の湧水:もし利用する場合は、必ず一度沸騰させてから使用し、安全性を確認してください。

【湯沸かしのポイント】

珈琲を美味しく抽出するためには、適切な温度のお湯を用意することが重要です。

  • 最適な湯温:抽出に最適な温度は、一般的に90℃~96℃とされています。沸騰したばかりの100℃の熱湯は珈琲の成分を抽出しすぎてしまい、雑味や苦味が出やすくなることがあります。
  • 温度計がない場合:沸騰したお湯を火から下ろし、少し冷ます時間を取りましょう。やかんであれば、蓋を開けて1分程度待つと、およそ90℃~95℃くらいになります。
  • 湯沸かし器具
    • ケトル:注ぎ口が細いドリップケトルは、お湯を注ぐ量をコントロールしやすく、ドリップ式珈琲には最適です。直火対応のものがキャンプ向きです。
    • クッカー・焚き火缶:パーコレーターやフレンチプレス、ドリップ式のサーバーを兼ねるなど、多用途に使えるクッカーも便利です。
  • キャンプでの熱源
    • ガスバーナー:安定した火力で、素早くお湯を沸かせます。
    • アルコールストーブ:静かで雰囲気があり、ソロキャンプなどで活躍します。
    • 焚き火:焚き火の炎で湯を沸かすのは、キャンプ珈琲の醍醐味の一つです。火加減の調整には慣れが必要ですが、格別な体験ができます。

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2. 極上のキャンプ珈琲 美味しい淹れ方 抽出方法別解説

キャンプ珈琲 抽出方法別解説 ドリップ珈琲 • 中細挽き推奨 • 豆10g : お湯150ml • お湯90℃前後 • 蒸らし30秒→抽出3分 フレンチプレス • 粗挽き推奨 • 豆10g : お湯150ml • 浸漬4分間 • ゆっくりプレス パーコレーター • 粗挽き推奨 • 弱火〜中火で5-10分 • 焚き火との相性抜群 • 循環抽出でワイルド 抽出の基本手順 1 準備 器具を温める 豆をセット 2 抽出 適温でお湯注入 時間管理 3 仕上げ 最終調整 すぐに提供 完成 極上の一杯 キャンプ珈琲 美味しく淹れるコツ • お湯の温度は90℃前後を保つ • 豆の挽き目は抽出方法に合わせる • 抽出時間を適切に管理する • キャンプの雰囲気を存分に楽しむ

キャンプの朝、澄んだ空気の中で淹れる珈琲は格別です。ここでは、代表的な抽出方法であるドリップ、フレンチプレス、パーコレーターそれぞれの美味しい淹れ方を徹底解説します。ご自身のスタイルや好みに合わせて、最高のキャンプ珈琲を追求しましょう。

2.1 手軽に本格 ドリップ珈琲の美味しい淹れ方

手軽に本格的な味わいを楽しめるドリップ珈琲は、キャンプでも人気です。お湯を注ぐだけのシンプルな動作の中に、美味しさを引き出すための繊細なテクニックが隠されています。

2.1.1 豆の挽き目と湯量の黄金比

ドリップ珈琲の味を左右する重要な要素が、珈琲豆の挽き目と使用するお湯の量です。これらを適切に組み合わせることで、雑味のないクリアな味わいを引き出すことができます。

一般的に、ドリップには「中細挽き」が推奨されます。これは、粉とお湯の接触時間が長すぎず短すぎず、バランスの良い抽出を可能にするためです。お湯の温度は90℃前後が理想的。沸騰したお湯を一度ケトルに移すか、少し冷ますことで適温になります。

珈琲豆とお湯の黄金比は、豆10gに対して150mlのお湯が目安とされています。これはあくまで基準であり、お好みに合わせて調整することで、より自分好みの味を見つけ出すことができます。

項目推奨目安ポイント
珈琲豆の挽き目中細挽き粉が均一になるように挽くことで、安定した抽出が可能になります。
珈琲豆と湯量の比率豆10gに対しお湯150ml濃いめが好みなら豆を増やす、薄めならお湯を増やすなど調整しましょう。
お湯の温度90℃前後沸騰直後ではなく、少し冷ますことで珈琲の苦味や酸味が和らぎます。

2.1.2 蒸らしと注ぎ方のテクニック

ドリップ珈琲の抽出において、蒸らしと注ぎ方は美味しさを大きく左右する重要な工程です。この二つのテクニックをマスターすることで、キャンプでも専門店のような一杯を淹れることができます。

まず「蒸らし」は、珈琲豆にお湯を少量注ぎ、30秒ほど待つ工程です。これにより、珈琲豆に含まれる炭酸ガスが放出され、お湯が豆全体に均一に浸透しやすくなります。このガス抜きをしっかり行うことで、その後の抽出がスムーズになり、珈琲本来の風味を最大限に引き出すことができます。豆が膨らむ「珈琲のブルーム」が見られたら、しっかり蒸らせている証拠です。

次に「注ぎ方」です。蒸らしが終わったら、中心から外側へ「の」の字を描くように、細く均一にお湯を注ぎます。この時、フィルターの縁にお湯が直接かからないように注意し、常に粉の中心部が盛り上がった状態を保つように意識しましょう。一気に注がず、数回に分けてゆっくりと注ぎ、珈琲の成分をじっくりと抽出していくことが、美味しいドリップ珈琲を淹れる秘訣です。抽出時間の目安は2分30秒から3分程度です。

工程手順とポイント
蒸らし

珈琲豆全体が湿る程度に少量のお湯(珈琲豆の2倍量程度)を注ぎます。

20秒〜30秒待ち、豆から炭酸ガスが抜けて膨らむのを確認します。

注ぎ方(本抽出)

中心から「の」の字を描くように、細く均一にお湯を注ぎます。

フィルターの縁には直接お湯をかけないように注意し、粉の盛り上がりを保ちます。

数回に分け、ゆっくりと時間をかけて抽出します。抽出時間は全体で2分30秒〜3分が目安です。

2.2 濃厚な味わい フレンチプレス珈琲の淹れ方

フレンチプレスは、珈琲豆の持つオイル分まで抽出するため、ドリップとは異なる濃厚で豊かな味わいが特徴です。器具もシンプルで、キャンプでの使用にも適しています。

2.2.1 粗挽き豆で香りを引き出す

フレンチプレスで美味しい珈琲を淹れるためには、珈琲豆の挽き目が非常に重要です。ドリップよりもさらに粗い「粗挽き」の豆を使用することが基本となります。

粗挽きにする理由は、フレンチプレスの金属フィルターが微粉を通しにくく、また抽出時間が長いため、細挽きでは過抽出になりやすく雑味が出やすくなるためです。粗挽きにすることで、珈琲豆本来の豊かな香りとオイル分がしっかりと抽出され、まろやかでコクのある濃厚な味わいを楽しむことができます。豆の量と湯量の目安は、ドリップと同様に豆10gに対して150mlのお湯を基準としますが、お好みで調整してください。

2.2.2 抽出時間とプレスする力加減

フレンチプレスは、お湯を注いでから一定時間浸漬させ、ゆっくりとプレスすることで抽出します。この抽出時間とプレスする力加減が、味わいを決める大切な要素です。

お湯を注いだら、タイマーで4分間を目安に浸漬させます。この間、珈琲の成分がじっくりとお湯に溶け出し、濃厚な風味を形成します。浸漬時間が短すぎると味が薄く、長すぎると苦味や雑味が強くなる傾向があります。

4分経ったら、プランジャー(フィルター部分)をゆっくりと、均一な力で押し下げます。急いでプレスすると、微粉が舞い上がり、カップに混入したり、味が濁ったりする原因になります。焦らず、一定のスピードで底まで押し下げることがポイントです。プレスし終えたら、すぐにカップに注ぎましょう。サーバー内に珈琲を残しておくと、過抽出が進んでしまいます。

工程手順とポイント
準備

フレンチプレス本体を温めておきます。

粗挽きの珈琲豆を入れ、沸騰したお湯(90℃前後)を規定量注ぎます。

浸漬

軽く攪拌し、蓋をして4分間浸漬させます。

この間に珈琲の豊かな香りが広がります。

プレス

4分後、プランジャーをゆっくりと、均一な力で底まで押し下げます。

急激なプレスは微粉の混入や味の濁りの原因になります。

提供

プレスし終えたら、すぐにカップに注ぎます。

サーバー内に残すと過抽出が進むため、飲み切る分だけ抽出しましょう。

2.3 ワイルドに楽しむ パーコレーター珈琲の淹れ方

パーコレーターは、お湯を循環させて抽出する昔ながらの抽出器具です。特に焚き火との相性が抜群で、ワイルドなキャンプ体験を演出してくれます。独特の抽出音と香りが、アウトドア気分を盛り上げてくれるでしょう。

2.3.1 火加減の調整と沸騰のサイン

パーコレーターで美味しい珈琲を淹れるには、火加減の調整が非常に重要です。直火にかけるため、焦げ付かせないよう細心の注意を払いましょう。

パーコレーターは、底のお湯が沸騰することでパイプを通り、上部のバスケットに入れた珈琲豆に降り注ぎ、再び底に戻るという循環を繰り返して抽出します。この循環が穏やかに行われるよう、火加減は弱火から中火を保つのが理想です。強火すぎると、お湯が激しく沸騰しすぎて珈琲豆が焦げ付いたり、過抽出で苦味が強くなったりする可能性があります。

抽出のサインは、上部のガラスノブから確認できます。お湯が透明な茶色から徐々に濃い琥珀色に変わっていくのが見えます。また、沸騰する「ボコボコ」という音が聞こえ、珈琲の香りが立ち上ってきたら、抽出が進んでいる証拠です。好みの濃さになったら火から下ろしましょう。一般的には、火にかけてから5分から10分程度が目安ですが、珈琲豆の種類や好みに応じて調整してください。

2.3.2 焚き火で淹れるパーコレーター珈琲の醍醐味

パーコレーターの最大の魅力は、やはり焚き火で淹れる醍醐味にあります。炎のゆらめきを眺めながら、パーコレーターから聞こえる「ボコボコ」という抽出音、そしてあたりに広がる珈琲の香りは、キャンプでしか味わえない特別な体験です。

焚き火でパーコレーターを使用する際は、五徳やトライポッドなどで安定した場所に設置することが重要です。直火に直接置く場合は、転倒しないようしっかりと固定し、煤が付着しても気にならないよう、専用のパーコレーターを用意すると良いでしょう。火加減の調整は、薪の量や位置を調整することで行います。熾火(おきび)の状態が、安定した熱源となりやすくおすすめです。

抽出中は、珈琲の香りが周囲に広がり、焚き火の煙と混じり合って、さらにワイルドな雰囲気を醸し出します。抽出が終わったら、火傷に注意しながらパーコレーターを火から下ろし、少し蒸らす時間を置くと、粉が沈み、よりクリアな味わいになります。焚き火を囲みながら、淹れたての熱いパーコレーター珈琲を仲間と分かち合う時間は、キャンプの最高の思い出となるでしょう。

工程手順とポイント
準備

パーコレーターの底に水を入れ、バスケットに粗挽きの珈琲豆をセットします。

焚き火の安定した場所にパーコレーターを設置します。

火加減

弱火〜中火で、お湯が穏やかに循環するように火加減を調整します。

強火すぎると過抽出や焦げ付きの原因になります。

抽出

上部のガラスノブでお湯の色を確認し、好みの濃さになったら火から下ろします。

抽出時間の目安は5分〜10分程度です。

提供

火から下ろしたら、数分間蒸らして粉を沈めます。

火傷に注意しながらカップに注ぎ、焚き火を囲んで楽しみましょう。

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3. 焚き火と珈琲の最高の組み合わせ方

キャンプの醍醐味の一つである焚き火。その炎を囲みながら淹れる珈琲は、格別な味わいと体験をもたらします。ここでは、焚き火と珈琲を最大限に楽しむための組み合わせ方をご紹介します。

3.1 焚き火の熱源を活かした湯沸かし

焚き火で湯を沸かすことは、ガスバーナーとは異なる趣と手間を伴いますが、その分、より深くキャンプ体験に没入できます。炎のゆらめきを見つめながら湯が沸くのを待つ時間は、まさに至福です。

焚き火で湯を沸かす主な方法としては、焚き火台の五徳や網の上に直接ケトルを置く方法、トライポッドを使って吊るす方法などがあります。いずれの場合も、直火対応の丈夫なケトルを選ぶことが重要です。ステンレス製やホーロー製、鋳鉄製のケトルがおすすめです。

火加減の調整は焚き火ならではの難しさがありますが、薪の量や組み方、ケトルを置く位置によって調整します。強い炎で一気に沸かすのも良いですが、薪が燃え尽きて熾火(おきび)になった状態でじっくりと湯を沸かすと、安定した温度で湯を沸かしやすくなります。

焚き火で湯を沸かす際の注意点として、ケトルの底に煤(すす)が付着しやすいことが挙げられます。使用後はしっかりと手入れを行いましょう。また、焚き火の煙が湯や珈琲に直接かからないよう、風向きや設置場所にも配慮が必要です。

湯沸かし方法特徴注意点
焚き火台の五徳・網安定してケトルを置ける。火加減の調整が比較的容易。焚き火台のサイズに合うケトルを選ぶ。煤が付きやすい。
トライポッドで吊るすワイルドな雰囲気を演出。高さ調整で火加減を微調整可能。設置に手間がかかる場合がある。風の影響を受けやすい。
直置き(焚き火の中に直接)非常に原始的で雰囲気抜群。ケトルが煤で真っ黒になる。火加減の調整が難しい。

3.2 炎のゆらめきを眺めながら珈琲を淹れる時間

焚き火を囲みながら珈琲を淹れる時間は、単に飲み物を作る行為以上の価値があります。パチパチと薪が爆ぜる音、燃え盛る炎の暖かさ、そして立ち上る珈琲の芳醇な香りが一体となり、五感を刺激する特別な体験を生み出します。

慌ただしい日常から離れ、炎のゆらめきをぼんやりと眺めながら、ゆっくりと珈琲をドリップする。その瞑想的な時間は、心身のリラックスを促し、深い癒やしを与えてくれます。特に夜のキャンプでは、焚き火の明かりが唯一の光源となり、その中で淹れる一杯の珈琲は、非日常感を一層際立たせます。

仲間との語らいの場として、あるいは一人静かに自然と向き合う時間として、焚き火と珈琲は最高のパートナーです。淹れたての温かい珈琲を片手に、焚き火の炎を見つめることで、日頃のストレスが洗い流され、心が満たされることでしょう。

3.3 焚き火珈琲をより美味しくするコツ

焚き火という特別な環境で淹れる珈琲を、さらに美味しくするためのいくつかのコツがあります。

  • 豆の選び方と挽き方
    焚き火の煙や薪の香りは独特の風味を持つため、それに負けない個性を持つ珈琲豆を選ぶのがおすすめです。深煎りでコクのある豆や、スモーキーな香りと相性の良い豆を選ぶと、焚き火の風味と珈琲の香りが一体となり、より奥行きのある味わいを楽しめます。また、現地で豆を挽くことで、挽きたての新鮮な香りを存分に味わうことができます。

  • 適切な湯温の維持
    焚き火で沸かした湯は、火元から離れるとすぐに冷めやすい傾向があります。適切な抽出温度(一般的に90℃前後)を保つために、湯を沸かしたらすぐに抽出に取り掛かるか、保温性の高いケトルを使用するなどの工夫が必要です。湯温計を持参すると、より正確な温度管理が可能です。

  • 抽出器具の選択
    焚き火と相性の良い抽出器具を選ぶことも重要です。パーコレーターや直火式エスプレッソメーカーは、焚き火の熱源を直接利用できるため、ワイルドなキャンプ体験を一層盛り上げてくれます。ドリップ式の場合でも、風の影響を受けにくい場所を選び、ゆっくりと丁寧に抽出することを心がけましょう。

  • カップへのこだわり
    淹れたての熱い珈琲を美味しく飲むためには、保温性の高いカップが欠かせません。チタン製やステンレス製のダブルウォール(二重構造)マグカップは、冷めにくく、焚き火の熱い雰囲気にもよく似合います。口当たりの良いカップを選ぶことで、珈琲の味わいをさらに引き立てることができます。

  • 五感で味わう
    焚き火珈琲の最大の魅力は、その場の雰囲気も含めて五感で味わう体験です。炎の音、薪の香り、珈琲の芳醇な香り、温かいカップの感触、そして口に広がる珈琲の味わい。これらすべてを意識して楽しむことで、一杯の珈琲が忘れられない思い出となるでしょう。

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4. まとめ

本記事では、キャンプ珈琲を格別に美味しく淹れるための準備から、ドリップ、フレンチプレス、パーコレーターといった抽出方法別のコツ、そして焚き火との組み合わせまで、幅広く解説しました。適切な器具選び、新鮮な豆、そして少しの淹れ方の工夫で、いつものキャンプがより豊かで記憶に残る時間へと変わります。自然の中で淹れる一杯は、五感を刺激し、日常では味わえない深い満足感を与えてくれるでしょう。ぜひこのガイドを参考に、あなただけの最高のキャンプ珈琲体験を見つけてください。焚き火を囲み、香しい珈琲を味わう至福のひとときが、きっとあなたを待っています。

この記事を書いた人
Next One Lab 編集長 ともさん

40代で体の衰えを感じ、ゴルフ・ヨガ・キックボクシングのスクールやジムに通い、10年以上スポーツにより健康生活を楽しんでいる現在50代のおじさん。

今まで経験したスポーツだけでなく、これから挑戦したいスポーツも、50代のおじさん目線でメディアを運営しています。

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