犬を連れて行けるキャンプのおすすめ施設と過ごし方【完全ガイド】

アウトドア・キャンプ

愛犬と一緒に大自然を満喫するキャンプは、飼い主と犬にとって最高の思い出になります。この記事では、「犬を連れて行くキャンプ」を成功させるために、ペット同伴可能なキャンプ場の選び方から、必要な準備、持ち物、キャンプ場でのマナーとルール、そして全国のおすすめ施設までを徹底解説。愛犬との安全で快適なキャンプを実現し、忘れられない体験をしましょう。

1. 犬を連れて行くキャンプ場選びのポイント

愛犬とのキャンプを成功させるためには、キャンプ場選びが最も重要です。犬同伴が可能であることはもちろん、愛犬が快適に、そして安全に過ごせる環境であるか、事前にしっかりと確認しましょう。

1.1 ペット同伴可のサイトや施設の種類

キャンプ場には様々なタイプのサイトや宿泊施設があり、それぞれ犬同伴に関するルールが異なります。愛犬の性格や大きさ、キャンプスタイルに合わせて最適な施設を選びましょう。

一般的なサイトの種類と、犬同伴に関する特徴を以下にまとめました。

サイト・施設の種類犬同伴に関する特徴主な注意点
区画サイト指定された区画内でリード着用が必須。他のキャンパーとの距離が保ちやすい。区画の広さを確認。隣接サイトへの配慮が必要。
フリーサイト区画が定められていない広大なサイト。リード着用は必須の場合が多い。他の犬や人との距離を意識する。犬の行動範囲を適切に管理する。
ドッグフリーサイト(貸切サイト)サイト全体が柵で囲われており、一定時間リードなしで過ごせる。利用料金が高めの場合がある。予約が取りにくいことも。
コテージ・バンガロー室内同伴が可能な施設。ケージやクレートの使用が義務付けられている場合が多い。犬種や頭数制限、追加料金の有無を確認。室内でのマナーが求められる。
ドッグラン併設サイトサイトに隣接してドッグランがあるため、愛犬を運動させやすい。ドッグランの利用規約を確認。他の犬との相性も考慮する。

中には、犬専用のシャワーや足洗い場、アメニティが充実しているキャンプ場もあります。施設の詳細情報を確認し、愛犬が快適に過ごせる設備が整っているか確認することが大切です。

1.2 サイトの広さや設備を確認する

愛犬が快適に過ごすためには、サイトの広さや設備も重要なポイントです。特に大型犬や複数頭を連れて行く場合は、ゆとりのある広さが必要になります。

  • 1.2.1 サイトの広さ

    愛犬がリードの範囲内で自由に動き回れる十分な広さがあるか確認しましょう。特にテントやタープを設営するスペースに加え、愛犬が休んだり、食事をしたりするスペースも確保できると理想的です。大型犬の場合や、複数頭を連れて行く場合は、通常の区画サイトよりも広めのサイトや、ドッグフリーサイトを検討すると良いでしょう。

  • 1.2.2 日陰の有無

    特に夏場のキャンプでは、直射日光を避けるための日陰が必須です。木陰が多いサイトや、タープを設営しやすいスペースがあるか確認しましょう。日陰がない場合は、遮光性の高いタープやサンシェードを必ず持参し、熱中症対策を万全にしてください。

  • 1.2.3 水場、流し台

    サイト近くに水場や流し台があると、愛犬の足洗い、飲水供給、食器洗いなどに非常に便利です。特に散歩の後や、土で汚れた際にすぐに洗い流せる場所があると、衛生的に保てます。

  • 1.2.4 電源サイト

    電源が使えるサイトであれば、夏場は扇風機、冬場は電気毛布やヒーターなどを使用して、愛犬が快適に過ごせる温度を保つことができます。スマートフォンの充電や、電動ポンプの使用にも役立ちます。

  • 1.2.5 フェンス付きサイト

    一部のキャンプ場には、サイト全体がフェンスで囲われた「フェンス付きサイト」があります。ここでは愛犬を一時的にリードなしで遊ばせることができ、飼い主も安心して過ごせます。特に好奇心旺盛な犬や、他のキャンパーへの配慮を重視したい場合に非常に有効です。

1.3 周辺環境や動物病院の有無

キャンプ場を選ぶ際には、万が一の事態に備えて周辺環境の確認も怠らないようにしましょう。

  • 1.3.1 散歩コースの安全性

    キャンプ場内や周辺に、愛犬が安全に散歩できるコースがあるか確認しましょう。舗装された道、自然豊かなトレイル、他の利用者と距離を保てる場所など、愛犬の運動量や性格に合った場所を選びたいものです。交通量の多い道路の近くや、危険な野生動物が生息するエリアは避けるべきです。

  • 1.3.2 川遊び、湖畔、海などの水辺

    水遊びが好きな愛犬のために、川や湖、海が近くにあるキャンプ場を選ぶ場合は、犬の入水が許可されているか、水質は安全か、流れは穏やかかなどを確認してください。また、ライフジャケットの着用など、安全対策を徹底しましょう。

  • 1.3.3 動物病院の有無

    緊急時に備え、キャンプ場から最も近い動物病院の場所、連絡先、診療時間などを事前に調べておくことは非常に重要です。万が一、愛犬が体調を崩したり、怪我をしたりした場合に、迅速に対応できるよう準備しておきましょう。かかりつけの動物病院にも、旅行前に相談しておくことをお勧めします。

  • 1.3.4 周辺の買い物施設

    急な買い出しが必要になった場合に備え、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが近くにあるか確認しておくと便利です。愛犬のフードや水、おやつなどが不足した場合でも安心です。

1.4 予約前に必ず確認したいこと

キャンプ場を予約する前に、以下の点を必ず確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。

確認事項詳細
犬種・頭数制限大型犬や特定犬種の受け入れ可否、同伴できる頭数に制限がないか。
追加料金の有無犬同伴に追加料金が発生するか、清掃料などが別途必要か。
リードの着用義務キャンプ場内でのリード着用が必須か、リードの長さや係留場所の指定がないか。
無駄吠えに関するルール無駄吠え対策として、どのような配慮が求められるか、具体的な指示がないか。
利用可能な施設ドッグラン、ドッグシャワー、足洗い場など、犬が利用できる施設とその利用条件。
ワクチン接種証明狂犬病予防接種や混合ワクチンの接種証明書の提示が求められるか。
利用規約・誓約書犬同伴に関する利用規約や誓約書がある場合、内容を事前に確認し、同意できるか。
キャンセルポリシー急な予定変更や愛犬の体調不良に備え、キャンセル規定を把握しておく。

これらの情報を事前に確認することで、安心して愛犬とのキャンプ計画を進めることができます。不明な点があれば、遠慮なくキャンプ場に直接問い合わせて確認しましょう。

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2. 犬とキャンプを楽しむための準備と持ち物

犬とキャンプの準備チェックリスト 必須の持ち物 リード・首輪・ハーネス ドッグフード・おやつ 水・水飲みボウル 排泄物処理用品 クレート・ベッド タオル(複数枚) お気に入りのおもちゃ 救急用品・常備薬 鑑札・予防接種証明書 虫よけ・マダニ対策 足拭きシート あると便利 ポータブルシャワー 犬用ライフジャケット 冷却・保温グッズ 犬用テント・サークル LEDライト付き首輪 健康チェック 狂犬病予防接種 混合ワクチン接種 ノミ・マダニ予防 フィラリア予防 健康診断

愛犬とのキャンプを安全かつ快適に過ごすためには、事前の準備が何よりも重要です。見慣れない環境で愛犬がストレスを感じることなく、飼い主も安心して楽しめるよう、以下の準備リストと健康チェックをしっかりと行いましょう。

2.1 必須の持ち物リスト

愛犬とのキャンプを成功させるために、絶対に忘れてはならない持ち物です。出発前に必ずチェックし、抜けがないように準備しましょう。

品名用途・説明
リード(伸縮しないもの、予備も)キャンプ場内ではリードの着用が必須です。伸縮しないタイプで、長さを調節できるものが安全性を確保しやすいでしょう。万が一の破損に備え、予備のリードも持参することをおすすめします。
首輪・ハーネス(鑑札・迷子札付き)愛犬が迷子になった際に身元がわかるよう、必ず鑑札や連絡先を記載した迷子札を装着してください。電話番号や緊急連絡先を明記したものが安心です。
ドッグフード・おやつ普段食べ慣れているドッグフードを日数分、少し多めに持参しましょう。環境の変化で食欲が落ちることもあるため、嗜好性の高いおやつやウェットフードも準備しておくと良いでしょう。
水・水飲み用ボウル愛犬用の飲み水は多めに用意し、いつでも新鮮な水を飲めるように清潔な水飲み用ボウルも忘れずに。熱中症対策としても非常に重要です。
排泄物処理用品うんち袋、ウェットティッシュ、携帯用シャワー、消臭スプレーなど、排泄物を適切に処理するためのアイテムは必須です。マナーを守り、常にサイトや周辺を清潔に保ちましょう。
寝床(クレート・ケージ・ベッド)普段使い慣れているクレートやケージ、ベッドを持参することで、愛犬が安心して過ごせるプライベート空間を確保できます。移動中の安全確保や、夜間の防寒対策にも役立ちます。
タオル(複数枚)足拭き、体拭き、雨に濡れた時など、様々なシーンで活躍します。汚れても良いものと、体を拭くための清潔なものを分けて持っていくと便利です。
お気に入りのおもちゃ見慣れない場所でのストレス軽減や、遊びによるコミュニケーションのために、愛犬が好きなおもちゃをいくつか持参しましょう。退屈しのぎにもなります。
救急用品・常備薬消毒液、包帯、ガーゼ、ピンセット、マダニ取り、そして愛犬の常備薬は必ず持参してください。万が一の怪我や体調不良に備え、基本的な応急処置ができるようにしておきましょう。
鑑札・狂犬病予防接種証明書(コピーも)多くのキャンプ場では、愛犬の登録と予防接種の証明書の提示を求められます。原本またはコピーを忘れずに持参しましょう。
虫よけスプレー・マダニ対策グッズ自然の中では蚊やマダニなどの虫が多く生息しています。愛犬用の虫よけスプレーや、マダニ対策の首輪・スポット剤などで出発前に予防し、持参して対策を継続しましょう。
足拭きシート・ウェットティッシュサイトに入る際や車に乗る前に、愛犬の足を拭くためにあると便利です。汚れを持ち込まず、清潔を保てます。

2.2 あると便利なアイテム

必須ではありませんが、これらを持参することで愛犬とのキャンプがより快適で安全になります。季節や愛犬の性格、キャンプスタイルに合わせて検討してみてください。

品名用途・メリット
ポータブルシャワー・足洗いグッズ散歩後や水遊び後に、手軽に愛犬の体や足を洗うことができます。サイトを清潔に保ち、車への汚れの持ち込みを防ぐためにも役立ちます。
犬用ライフジャケット湖や川など水辺で遊ぶ際に、愛犬の安全を守ります。泳ぎが得意な犬でも、万が一の事故や疲労に備えて着用させると安心です。
冷却グッズ・保温グッズ夏場はクールベストや冷却マット、冬場は防寒着やブランケット、湯たんぽなど、季節に応じた温度調整グッズを用意し、愛犬が快適に過ごせるようにしましょう。
犬用テント・サークルサイト内で愛犬の行動範囲を制限しつつ、プライベートな空間を提供できます。来客時や食事中など、一時的に落ち着かせたい時に便利です。
長めのリード・係留用ペグサイト内で愛犬を自由に動かせる範囲を広げつつ、安全に係留しておくことができます。ただし、必ず飼い主の目の届く範囲で使用し、他のキャンパーの迷惑にならないよう配慮が必要です。
ドライブボックス・シートカバー車での移動中に愛犬が安全に過ごせるよう、ドライブボックスを使用することで、急ブレーキ時などの衝撃から守ります。シートカバーは車の汚れ防止にもなります。
犬用ブーツ夏の熱い地面や冬の凍結路面、尖った石などから愛犬の足裏を守ります。慣れるまで練習が必要ですが、足裏の怪我予防に非常に有効です。
LEDライト付き首輪・ハーネス夜間の散歩時や、暗い場所での愛犬の視認性を高め、安全を確保します。他のキャンパーからも愛犬の存在が分かりやすくなります。

2.3 事前の健康チェックと予防接種

愛犬が安全にキャンプを楽しめるよう、出発前には必ず以下の健康チェックと予防接種を済ませておきましょう。これは愛犬自身の健康を守るだけでなく、他のキャンパーや動物への配慮でもあります。

2.3.1 動物病院での健康チェック

キャンプへ出発する数日前には、かかりつけの動物病院で愛犬の健康状態を診てもらいましょう。特に持病がある場合や高齢犬、子犬の場合は、長距離移動や環境の変化がストレスにならないか獣医に相談してください。

  • 狂犬病予防接種と混合ワクチン接種:狂犬病予防接種は法律で義務付けられています。混合ワクチンもジステンパーやパルボウイルスなどの感染症予防のために接種済みであることを確認しましょう。キャンプ場によっては、接種証明書の提示を求められることがあります。
  • ノミ・マダニ、フィラリア予防:自然豊かなキャンプ場では、ノミやマダニ、蚊(フィラリア媒介)が多く生息しています。出発前に必ず予防薬を投与し、適切な対策を講じてください。キャンプ中も毎日愛犬の体をチェックし、早期発見・早期対処を心がけましょう。
  • 健康診断書:一部のキャンプ場では、愛犬の健康状態を示す診断書の提出を求める場合があります。事前にキャンプ場の規定を確認し、必要であれば準備しておきましょう。

2.3.2 キャンプ前の体調管理と準備

キャンプ当日に愛犬が最高のコンディションで臨めるよう、出発前から体調管理に気を配りましょう。慣れない環境でのストレスを最小限に抑えるための準備も大切です。

  • 長距離移動の練習:車での移動に慣れていない愛犬の場合、事前に短時間のドライブを何度か行い、車酔いやストレスを軽減する練習をしておくと良いでしょう。休憩をこまめにとり、水分補給も忘れずに行いましょう。
  • 基本的なケア:爪切り、耳掃除、ブラッシングなど、基本的なグルーミングを済ませておきましょう。特に爪は、思わぬ怪我を防ぐためにも短く整えておくことが大切です。
  • 年齢・犬種による配慮:子犬や老犬は体力がないため、無理のないスケジュールを立てましょう。短頭種など暑さに弱い犬種、寒さに弱い犬種など、愛犬の特性を理解し、無理のない計画と適切な温度調整グッズの準備を心がけてください。

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3. キャンプ場で愛犬と快適に過ごすマナーとルール

愛犬とのキャンプは素晴らしい体験ですが、キャンプ場は多くの人が利用する公共の場です。他のキャンパーや自然環境に配慮し、愛犬が快適に、そして安全に過ごせるよう、飼い主としての責任ある行動が求められます。マナーとルールをしっかり守り、誰もが気持ちよく過ごせるキャンプにしましょう。

3.1 リードの着用は必須

キャンプ場内では、愛犬から目を離すことがあってもなくても、常にリードを着用させることが絶対的なルールです。これは愛犬自身の安全確保はもちろん、他のキャンパーや他の犬との予期せぬトラブル、野生動物への配慮、そして脱走防止のために非常に重要です。

  • 安全なリードの選び方と使い方
    伸縮リードは、急な飛び出しや他の人への絡まりのリスクがあるため、キャンプ場では推奨されません。長さが調整でき、しっかり固定できる通常のリードを使用し、常に愛犬をコントロールできる状態に保ちましょう。
  • 一時的な係留方法
    サイト内で愛犬を一時的に係留する場合は、地面に打ち込むタイプのドッグアンカーや、重りの付いた係留ポールなどを利用し、リードの長さを適切に調整してください。リードが隣のサイトにはみ出したり、通路を塞いだりしないよう注意が必要です。また、係留中も愛犬から目を離さず、異変がないか常に確認しましょう。
  • ノーリードは絶対にNG
    どんなに「うちの子は大丈夫」と思っていても、キャンプ場でのノーリードは絶対にやめましょう。予期せぬ事態が起こり、取り返しのつかない事故やトラブルにつながる可能性があります。ドッグランが併設されている施設を除き、サイト内であってもリードは必ず着用してください。

3.2 排泄物の適切な処理

愛犬の排泄物の処理は、キャンプ場でのマナーの基本中の基本です。清潔で快適な環境を保つために、飼い主が責任を持って適切に処理しましょう。

排泄物の種類適切な処理方法
うんち(固形物)必ずマナー袋に入れ、さらに密閉できるビニール袋などに入れて持ち帰りましょう。キャンプ場のゴミ捨て場に捨てられる場合もありますが、事前に確認が必要です。消臭効果のある袋を使用すると、臭いも気になりません。
おしっこ(液体)できるだけサイト外の指定された場所で行わせるのが理想です。もしサイト内や通路でしてしまった場合は、すぐに水で洗い流し、消臭スプレーなどで臭いを消しましょう。ペットシーツを使用することも有効です。テントやタープのポール、他人の持ち物などにかからないよう細心の注意を払ってください。

排泄物を自然の中に放置したり、土に埋めたりすることは絶対にやめましょう。環境汚染や他の動物、人への衛生上の問題を引き起こします。ゴミの持ち帰りルールはキャンプ場によって異なるため、チェックイン時に必ず確認してください。

3.3 無駄吠え対策と周囲への配慮

愛犬の無駄吠えは、他のキャンパーにとって大きな迷惑となる可能性があります。特に夜間や早朝の静かな時間帯は、少しの物音でも響きやすいため、最大限の配慮が必要です。

  • 無駄吠えの原因と対策
    愛犬が吠える原因は、環境の変化による興奮や不安、見慣れない人や犬への警戒、要求吠えなど様々です。キャンプ前に、人や他の犬に慣れさせる練習をしておくことや、新しい環境に慣れさせるための工夫が重要です。お気に入りのおもちゃやおやつで気を紛らわせたり、優しく声をかけて安心させたりするのも有効です。
  • 周囲への配慮
    愛犬が吠え始めたら、すぐに原因を探り、対応しましょう。吠え続ける場合は、一時的に車の中に入れるなど、他のキャンパーに迷惑がかからないよう工夫が必要です。夜間や早朝は特に注意し、静かに過ごせるよう努めましょう。
  • 吠え癖がある場合の事前準備
    普段から吠え癖がある愛犬の場合は、キャンプ場に行く前にしつけを見直すか、獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。必要であれば、吠えを抑制するためのトレーニングカラーや、最終手段として口輪の着用も検討しましょう。

3.4 サイト内での行動範囲と安全管理

愛犬がサイト内で安全に過ごせるよう、また他のキャンパーとのトラブルを避けるために、行動範囲の管理と安全対策は非常に重要です。

  • 行動範囲の制限
    愛犬の行動範囲は、必ず自分たちのサイト内に限定しましょう。隣接するサイトや通路、共有スペースへの侵入は厳禁です。特に子供が遊んでいる場所や、他の犬が係留されている場所には近づかせないよう注意してください。
  • 火器や危険物からの隔離
    焚き火台やBBQコンロなど、火を使う場所には愛犬を近づけないようにしましょう。火傷や火事の原因となる可能性があります。また、食べ残しや尖ったもの、化学薬品など、愛犬にとって危険なものは手の届かない場所に保管し、誤飲を防ぎましょう。
  • 常に目を離さない
    愛犬がサイト内で何をしているか、常に目を配ることが大切です。少しの時間でも目を離すと、予期せぬ事故やトラブルにつながることがあります。特に、子供や他の動物が近づいてきた場合は、すぐに愛犬を抱き上げたり、リードを短く持ったりして、安全を確保しましょう。
  • 脱走対策
    サイトの設営時には、愛犬が隙間から脱走しないよう、テントやタープの張り方にも注意を払いましょう。フェンスやゲートで囲えるタイプのサイトを選ぶことも、脱走防止に役立ちます。

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4. 全国のおすすめ犬同伴可キャンプ施設

愛犬とのキャンプを計画する際、全国にはペット同伴を歓迎する素晴らしいキャンプ施設が数多く存在します。ここでは、特に人気の高い地域から、犬との滞在に配慮されたおすすめのキャンプ場をご紹介します。施設の設備や周辺環境、犬同伴に関するルールなどを事前に確認し、愛犬と飼い主双方にとって最高の思い出を作れる場所を選びましょう。

4.1 関東地方の人気キャンプ場

首都圏からのアクセスも良く、自然豊かな関東地方には、犬連れキャンパーに人気の施設が多数あります。ドッグラン併設や専用サイトの充実など、愛犬がのびのびと過ごせる工夫が凝らされているのが特徴です。

キャンプ場名所在地(主なエリア)犬同伴の特徴・設備
那須高原アカルパ栃木県那須郡大型ドッグラン完備、犬専用の温水シャワー、専用区画サイトあり。自然豊かな環境で愛犬と散策を楽しめます。
PICA富士西湖山梨県南都留郡ドッグラン併設、犬と泊まれるコテージやテントサイトが充実。カヌー体験など愛犬と一緒に楽しめるアクティビティも豊富です。
RECAMP勝浦千葉県勝浦市海に近く、開放感のあるキャンプ場。ドッグランがあり、犬同伴可能なサイトが複数用意されています。
軽井沢キャンプクレスト長野県北佐久郡高原の爽やかな気候が魅力。広々としたドッグランや、犬と過ごしやすい専用サイトが整備されています。

4.2 関西地方の人気キャンプ場

近畿地方を中心に、山間部や湖畔、海沿いなど、多様なロケーションで犬同伴可能なキャンプ場が見つかります。自然の美しさを愛犬と一緒に満喫できる施設を選んで、忘れられない思い出を作りましょう。

キャンプ場名所在地(主なエリア)犬同伴の特徴・設備
グランピング滋賀今津浜滋賀県高島市琵琶湖畔に位置し、湖水浴も楽しめる。広大なドッグランを完備し、犬同伴可能なグランピングテントやキャビンがあります。
ネスタリゾート神戸兵庫県三木市広大な敷地に多様なアクティビティと宿泊施設が点在。ドッグランや犬同伴可能なコテージがあり、リゾート感覚で楽しめます。
白崎海洋公園キャンプ場和歌山県日高郡「日本のエーゲ海」と称される美しい景観が魅力。犬同伴可能なサイトがあり、愛犬との散歩コースも整備されています。
るり渓温泉 for REST RESORT京都府南丹市温泉施設に隣接したキャンプ場で、犬同伴可能なグランピングテントやコテージが人気。ドッグランも併設されています。

4.3 コテージやバンガローがある施設

テント設営の手間を省きたい方や、雨天時でも快適に過ごしたい方には、犬同伴可能なコテージやバンガローがおすすめです。プライベートな空間で愛犬とリラックスでき、冷暖房完備の施設も多いため、季節を問わず利用しやすいのが魅力です。寝具や調理器具が備え付けられている施設も多く、キャンプ初心者の方でも安心して楽しめます。

施設名所在地(主なエリア)犬同伴のコテージ・バンガローの特徴
伊豆高原ドッグフォレスト静岡県伊東市全室犬同伴可能なコテージタイプで、プライベートドッグラン付きの棟も。犬専用の設備が充実しており、愛犬家には嬉しい施設です。
休暇村那須栃木県那須郡自然に囲まれたコテージ棟で愛犬と宿泊可能。周辺には散策路も多く、高原の自然を満喫できます。
ドッグデプトガーデンリゾート安房白浜千葉県南房総市海を見下ろす高台に位置し、全室愛犬と泊まれるコテージ。ドッグランや犬専用シャワーも完備しています。
PICA富士吉田山梨県富士吉田市富士山麓の森の中にあり、犬同伴可能なコテージやトレーラーハウスが豊富。ドッグランやカフェも併設されています。

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5. まとめ

愛犬とのキャンプは、日常では味わえない特別な思い出を作る素晴らしい機会です。自然の中で愛犬と過ごす時間は、お互いの絆を深め、心身ともにリフレッシュさせてくれることでしょう。

この記事では、愛犬とのキャンプを成功させるための重要なポイントを多角的にご紹介しました。まず、安全で快適なキャンプを実現するためには、ペット同伴可能なサイトの種類や広さ、周辺環境(特に動物病院の有無)を事前にしっかりと確認し、愛犬に合ったキャンプ場を選ぶことが何よりも大切です。

また、事前の準備も非常に重要です。必須の持ち物リストを参考に、リードやフード、排泄物処理用品はもちろんのこと、愛犬の健康状態をチェックし、必要な予防接種を済ませておくことで、万が一の事態にも備えることができます。

そして、キャンプ場では「マナー」を守ることが、愛犬も人も、そして他の利用者も快適に過ごすための絶対条件です。リードの着用、排泄物の適切な処理、無駄吠え対策、そしてサイト内での行動範囲の管理を徹底することで、愛犬とのキャンプはより楽しく、思い出深いものになります。

適切な準備とマナーを心がければ、愛犬とのキャンプは最高の体験となるでしょう。ぜひ、本ガイドを参考に、愛犬との忘れられないアウトドア体験を計画してみてください。

この記事を書いた人
Next One Lab 編集長 ともさん

40代で体の衰えを感じ、ゴルフ・ヨガ・キックボクシングのスクールやジムに通い、10年以上スポーツにより健康生活を楽しんでいる現在50代のおじさん。

今まで経験したスポーツだけでなく、これから挑戦したいスポーツも、50代のおじさん目線でメディアを運営しています。

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